しあわせ日記

9月21日(木) 時間的展望と希望

 『〈希望〉の心理学』(白井利明)より、
 レヴィンは、生活空間には時間的なふくらみがあるという。それを概念化して、時間的展望と名づけた。ある時点での未来や過去に対する個人の見解が、行動に影響を与えるのである。

 現在がどんなに厳しい状況であっても、過去のとらえ方や未来の希望によっては、その苦痛を減らせるのである。

 私たちが将来に希望をもつことができれば、今がどんなにつらくても我慢できる。
 人が生きられるのは現在だけですが、過去と未来が現在に大きな影響を与えています。
 たとえば、過去のことを想って悲しんだり怒ったり、未来のことを心配して不安になったり。
 過去の不幸な出来事のために落ち込んでしまったり、未来に希望がもてずに絶望してしまったり。
 過去の出来事にとらわれて現在を生きたり、「将来のため」に現在を生きたり。
 人の不幸の多くは、過去と未来に関するものではないでしょうか。

 一方、過去の経験を活かして努力することで幸せになれる、未来に希望をもって努力することで幸せになれるということが多いでしょう。

 また、現在が厳しい状況であっても、過去の経緯から受け入れられる(もしくは、しかたがないと思える)場合や、未来の幸せにつながると思える場合には、苦痛は減るでしょう。
 どんなにつらくても、未来に希望があれば、我慢できるのではないでしょうか。

 過去や未来をどう考えて(展望して)現在を生きるかは、とても大切なことなのだと思います。

 幸せを感じられるのは現在だけです。
 幸せになるためには「今を大切にする」ことが大事です。
 それと同時に、過去や未来のことを自分の幸せに結びつけられるように考えることができたらいいのではないでしょうか。



   

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