しあわせ日記

8月9日(水) 三分法の考え方

 『生きる勇気が湧いてくる本』(遠藤周作)より、
 あなたの頭のなかにある二分法の考えかたをできるだけ捨てて、三分法の考えかたに馴れていただきたい。
 二分法の考えかたは、幸福と不幸、健康と病気、善と悪というようにこの人生すべてを対立した二つに分けて考える思考方法です。

 まったく幸福とはいえぬが、しかしそれほど不幸ではない三つ目の状態だってあります。
 悦びと悲しみの中間の感情だって存在する筈です。
 人生や人間は二分法で割りきれず、その中間か、もしくは対立した二つのものを併合している状態だってあるのです。
 だから、これを三分法と言ってもよいでしょう。
 自分が求める幸せが得られないから不幸、夢が叶わない・目標が達成できないから不幸、誰かに愛されないから不幸などと思ってしまうのは、自分のためによくないでしょう。

 今の自分には得られないものもあるでしょう。
 でも、得られるものもあるはずです。
 自分がもっている幸せもあるはずです。

 誰にでも、幸せもあれば、不幸もあるのだと思います。
 どちらに心の焦点をあてるかによって見えるものが変わるでしょう。
 「不幸を数えて暮らすより、幸せを数えて暮らそう」と心がけることができるようになれたらいいのではないでしょうか。

 どのくらい幸せかを式で表すと、
 「幸福度=一日の中で感じる幸せ(強さ×時間)
        − 一日の中で感じる不幸(強さ×時間)」
 という感じでしょうか。

 現在日本で暮らすほとんどの人は、心がけしだいで「今は(ある程度)幸せ」と思えるようになれると思います。
 さらに、幸せに暮らす心がけを続ければ、少しずつ幸せになって(幸福度をアップして)いけると思います。
 「(生涯)少しずつ幸せになっていく」というのがいちばんではないかとも思います。

 幸不幸は、1か0(幸せか不幸)ではないのです。
 少なくとも、「○○が得られないから不幸」と思い込まないほうがいいでしょう。
 「今は幸せ。でももう少し幸せになれたらいいな。ではどうしたら?」という心の姿勢で生きていけるようになれたら、なおいいのではないでしょうか。



   

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