しあわせ日記
7月8日(土) 個性的であれ?
『バカの壁』(養老孟司)より、
若い人には個性的であれなんていうふうに言わないで、人の気持ちが分かるようになれというべきだというのです。
むしろ、放っておいたって個性的なんだということが大事なのです。
それより、親の気持ちがわからない、友達の気持ちがわからない、そういうことのほうが、日常的にはより重要な問題です。
「自分らしくあれ」というのは、幸せであるために大切なことだと思います。
人と違うこと・目立つことをするというのも、決して悪いことではないと思います。
ただし、それがすぎて、自己中心的・わがままになってしまうのはよくないのでしょう。
まわりの人の気持ちをいっさい考えずに、自分のしたいようにだけしたら、人にイヤな思いをさせることが多いでしょう。
それは、その場の雰囲気を悪くしたり、人間関係がうまくいかなかったり、人とトラブルが発生したりしやすくなり、結局自分のためによくないのではないでしょうか。
「個性的に」と意識しすぎないほうがいいのかもしれません。
ムリに自分を出そうとしなくても、人はそれぞれに違い、みんな個性的なのだと思います。
とは言っても、そうは思えずに「自分を出せない」と悩んでしまう人もいます。
人と違うこと・目立つことのように、人の目を意識するのではなく、自分の好きなものややりたいことなどの、自分の心(気持ち・望み・考え)を大切にすることが自分らしさにつながるのだと思います。
また、自分を大切にするためには、自分のまわりの人を大切にすることも大事だと思います。
人の気持ちがわかるようになると言っても、人の心は確かにはわかりません。
人の気持ちをわかろうとする気持ち、思いやりの心が大事であり、それが相手に伝わればいいのではないかと思います。
協調性のない人は、人づきあいも生きるのも、けっこう大変だと思います。
(「それでもいい」と考える人はそれでいいと思います。そういう人が真に個性的な人なのかもしれません)
自分のために、まわりの人の気持ちを思いやれるようになれたらいいのではないでしょうか。