「いいですか。病気を治したかったら、一にあきらめる努力、二に忘れる努力、三に人の世話をすることですよ」病気になった時に、「大変だ」などとすごく動揺したり、「早く治さなくちゃ」とあせったり、「もうダメだ」などと過大に悲観的に考えるのは、病気を治すためにはよくないのでしょう。
こだわりの強い人はあることを過大に受けとめる、あるいはマイナスに受けとめる。同じ悪口をいわれても、それを自分の体を悪くするほど深刻に受けとめる人もいれば、たいして気にしない人もいます。同じ出来事でも受けとめ方でまったく違ってくるのです。
「なんで私だけがこんな目に……」といいたい気持ちはよくわかります。「なんで私だけが……」などと、ただ嘆いていても、つらいだけでしょう。
でも、それでは病気を悪くするだけです。なぜなら自分の気を自分の心を苦しめることにばかり使っているからです。
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