しあわせ日記

5月20日(土) 伝わる人には伝わると開き直る

 PHP6月号の特集は「気持ちを伝えるのがうまい人・へたな人」。
 対談『「気持ちが伝わらないのは当たり前」というところからスタートしよう』より、
 池田晶子さん(文筆家)は、
 気持ちは伝えるものではなくて、相手に汲んでもらうものであり、また、相手の気持ちを汲んであげるものですものね。

 気持ちを伝えようとするからいろいろ悩むわけで、伝わる人には伝わると開き直ればよいのです。
 気持ちが伝わるのは受ける側に、人の気持ちを汲みとる能力があるかどうか、人の気持ちを思いやる心があるかどうかが大きいのかもしれません。

 だとしたら、「気持ちが伝わらない」とあれこれ悩んでいるよりも、「伝わる人には伝わる」「伝わらない人には伝わらない」「(自分の気持ちが伝わるか伝わらないかは)相手の問題」などと考えたほうがいいのではないでしょうか。
 人間はそれぞれ自分の世界で生きていると自覚するのが本当の意味で大人になることであって、仲良くしなければいけないと思う必要は必ずしもありません。それはだいたい不可能ですから。
 自分には自分の気持ちがあり、人には人の気持ちがあります。
 物事の感じ方、望むもの、ものの考え方は、人それぞれです。
 「人は人、自分は自分」「人はわかってくれなくてもいい、自分がわかっていればいい」のように思えるようになれたらいいのではないでしょうか。

 少なくとも、「すべての人と、気持ちをわかり合って、仲良く」のような幻想は持たないほうがいいのでしょう。

 人と心が通じ合うのは幸せなことですが、自分の気持ちが伝わらないと感じることがあっても、あまり苦にせず、不幸に陥らないようになれたら、と思います。



   

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