しあわせ日記

1月13日(金) プレッシャーを楽しむ

 PHP2月号の特集は「元気をくれる言葉、励ましてくれる言葉」。
 高山みなみさん(声優)は、
 根っからの楽天家とも言える私ですが、それでも長年声優という仕事をしてきて、プレッシャーや不安を感じたことは何度もあります。そんなときいつも私を元気づけてくれた言葉が、“プレッシャーに負けちゃいけませんよ。むしろ、それを楽しまなくちゃ”という長嶋茂雄さんの言葉です。

 この言葉を知ってから、大きな仕事に直面したときは、「もう大変。プレッシャー感じちゃって」とあえて言葉にしてみます。すると不思議なことに、その瞬間からプレッシャーは消えていくのです。今の自分があるのはこの言葉が支えてくれたから、と言っても過言ではないと思っています。
 プレッシャーや不安は精神的なものが大きいと思います。
 極端なことを言えば、心にプレッシャーや不安を生み出しているのは自分(の考え)とも考えられます。

 次のようなことがあると思います。
  「イヤだ、イヤだ」とイヤがると、余計にイヤな感じがする。
  「当たり前」と思えば、イヤな気もちは小さくなる。
  「いい経験にしよう」「いい練習相手」「何かを学ぼう」などと、
   前向きに考えれば、多少のイヤなことも我慢できる。
  「楽しもう」と考え、楽しめれば、イヤなことは忘れられる。

 受けとめ方と心の姿勢によって感じ方が変わってくるのだと思います。
 相手をよく見ずに逃げると余計に怖ろしく、よく見て立ち向かう気もちになれれば恐怖心は小さくなるということもあると思います。

 一流のスポーツ選手が「楽しみたい」「楽しむことが大事」と言うのを聞いたことがあると思います。
 「楽しもう」と考えることは、うまくやるための工夫だと思います。
 心が楽しめている時がいいパフォーマンスを出している状態なのではないでしょうか。

 「楽しんでいてはいい結果が出ない」と(無意識にでも)思い込んでいる人も多いでしょう。
 私は「結果」と「楽しむこと」は両立すると思っています。

 私は不安な気もちになった時に、「なるようになる」と考えられるようになって、ずいぶんラクになれました。
 また、プレッシャーを感じるような時には「(余計なことを考えるより、とにかく)ベストを尽くそう」と考えるようにしています。
 このような短い言葉でも、自分の心にいい効果があると実感しています。

 私は「すべてのことはいい経験」と考えたいと思っています。
 イヤな気もちになることや、悩ましい問題や、不幸な出来事には、学べることがあり、「いい経験にできる(不幸を幸せに変えることができる)はず」「いいように考えよう」などと考えます。
 そんなふうに考えたほうが、心がラクになるのも事実です。

 プレッシャーや不安を感じる時、つらかったり苦しかったりする時に、自分の心を支えるために役立つ言葉(考え方)を、一つ一つ身につけていけたらいいのではないでしょうか。



   

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