しあわせ日記

11月25日(金) 疲れ過ぎ・神経の疲れ

 ラッセルの「幸福論」(岩波文庫)第1部「不幸の原因」
 第5章「疲れ」より、
 純粋に肉体的な疲れは、過度でなければ、どちらかと言えば幸福の原因になりがちである。そういう疲れは、熟睡と旺盛な食欲をもたらし、休日に持ちうる快楽に熱意を添える。しかし、疲れが過度な場合は、実に由々しい弊害になる。

 ご飯が美味しい、休息が心地好い、風呂が極楽、ぐっすり眠れるなどというのは、健康の証しであり、かつ、幸せなことだと思います。
 このようなものは、ある程度の疲れがあったほうが、より感じられるでしょう。
 また、“心地好い疲れ”というのもあります。

 過度に疲れてしまうと、疲労感が残り、生活を楽しめなくなってしまうでしょう。
 幸せに暮らすためには、疲れ過ぎないように休息をとることが大事でしょう。
 今日、進歩した社会において最も深刻な疲れは、神経の疲れである。

 疲れは大部分、心配からきている。そして、心配は、よりよい人生観を持ち、精神的な訓練をもう少しやることで避けることができる。

 神経の疲れは、イライラや憂うつの誘因になります。
 “くよくよ”“イライラ”する時間が長くなれば、それだけ幸せに過ごせなくなってしまいます。
 精神的な疲れの原因としては、気の遣い過ぎ、考え過ぎ、ストレスなどが考えられます。
 幸せになる考え方を心がけることで、心の負荷を軽くし、精神的な疲れを残さないようになれたらいいでしょう。
 疲れの原因は、興奮を好むことにある場合がよくある。暇なときを眠って過ごせるなら、人間いつも健康でいられるだろう。しかし、働いている時間がわびしいので、自由に過ごせる時間には快楽の必要を感じるのだ。困ったことに、最も入手しやすく、見た目には最も魅力的な快楽は、たいてい、神経をすりへらすたぐいである。
 精神的な疲れには、気分転換が大切です。
 ただし、気分転換になることでも、やり過ぎると疲れてしまうこともあるので、気をつけたほうがいいでしょう。

 疲れは気分に影響を与えます。自分の悪い気分に早めに気づけるようになれば、疲れのサインにも気づけるようになれるでしょう。
 「気分よく生活しよう」と心がけることが、自ずと疲れ過ぎの防止につながるのではないかと思います。


   

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