しあわせ日記
11月23日(水) 成功のための競争
ラッセルの「幸福論」(岩波文庫)第1部「不幸の原因」
第3章「競争」より、
だれでもいい、アメリカ人や、イギリスのビジネスマンに向かって、生活の楽しみを一番じゃまするのは何かと聞いてみるとよい。彼は、「生存競争」と答えるだろう。
人びとが生存競争ということばで意味しているのは、実は、成功のための競争にほかならない。
成功は幸福の一つの要素でしかないので、成功を得るために他の要素がすべて犠牲にされたとすれば、あまりにも高い代価を支払ったことになる。
「成功」は幸せの一つです。成功を自分の夢や目標とすることができます。夢をもってイキイキと生きられたら幸せだと思います。成功すれば、大きな幸せを手に入れられるでしょう。
でも、成功するために、つらいだけの日々、まったく楽しめない生活を続けるのはどうかと思います。失敗した場合の不幸も大きくなるのではないでしょうか。
「成功」を目指している人はたくさんいます。多くの人が求める成功の場合には、それだけ競争は激しく、その実現は難しいものです。
また、「競争」を意識しすぎると、焦りや、うまく行かないイライラや、思うようにできない自責の念や、失敗の不安など、不幸な気もちになりやすいでしょう。
「成功を目指すのはいいこと、
成功のための競争を意識しすぎるのは不幸の元」
「成功する」こと以外にも、「生活を楽しめるようになる」「好きなことをやって暮らせるようになる」「本当にやりたいことを夢としてもって生きる」「幸せに暮らせるようになる」というような目標ももったほうがいいのではないでしょうか。
これらの目標を優先したほうが、幸せになりやすいと思います。
どうしても「成功する」ことに専念したい、優先したいという人は、それでもいいとは思いますが。
少し心の力を抜いて、夢や目標を愉しんで生られるようになれたらいいのではないでしょうか。