しあわせ日記

11月2日(水) 笑顔で接する

 『人を動かす』(D・カーネギー)「第二部 人に好かれる六原則」より
 動作は言葉よりも雄弁である。微笑はこう語る――
「わたしはあなたのことが好きです。あなたのおかげでわたしはとても楽しい。あなたにお目にかかって嬉しい」
 犬がかわいがられるゆえんである。われわれを見ると、犬は喜んで夢中になる。自然、われわれも犬がかわいくなる。
 赤ちゃんの笑顔も同じ効果を持つ。

 笑顔など見せる気にならない時は、どうすればよいか。方法は二つある。まず第一は、無理にでも笑ってみることだ。ひとりでいる時なら、口笛を吹いたり、鼻うたを歌ったりしてみる。幸福でたまらないようなふうにふるまうのである。すると、ほんとうに幸福な気持ちになるから妙だ。

 自分とつき合って楽しんでもらいたい人は、まず相手とつき合って自分が楽しむ必要がある。
 笑顔・微笑の相手に与える効果は、思いのほか大きいのかもしれません。
 反対の立場で、笑顔で接してくれる人と仏頂面で接する人では受ける感じが違う、というのは経験したことがあるのではないでしょうか。

 笑顔・微笑の効果は、自分にもあります。
 笑顔をつくることで心の中が少し明るくなったり、微笑むことで心の中が少し穏やかになったりします。
 それが自分の表情や言動に表れれば、相手に伝わることもあるでしょう。

 笑顔で接することができる人は、会った当初から楽しいのではなく、笑顔を心がけている(もしくは、楽しいことを期待している)から明るい対応になるのだと思います。それが習慣になっている人は無意識にできるのでしょう。

 理想としては、心から楽しめ、それが自然に表情として表れればいいのでしょうが、「楽しもう」という心がけから笑顔をつくるのも偽りとは言えないと思います。
 笑顔で明るく振舞っているうちに、本当に楽しい気もちになってくることもあるでしょう。

 笑顔で接する人が人から好かれる、のは当然でしょう。
 誰かに好かれたいと思うのなら、その相手に笑顔・微笑で接することを心がけてみるといいのではないでしょうか。



   

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