出世を諦めたサラリーマンほど強いものはない。怖いもの知らずだから、好き勝手な生き方ができる。出世を3年遅らせ、収入が3割減ることを覚悟するだけで、人生が3倍楽しくなる。「今の生活を楽しめない」という人は、もう少し生活を楽しむ工夫と努力をしたほうがいいと思います。
かつては窓際に追いやられた中間管理職を見ると、だれもが「あれは悲惨だ」「自分だけは、ああなりたくない」と感じていた。いまは違う。「好きなことをやる時間がありそうだから、窓際のほうがいい」と思う人もいる。出世競争に敗れて地方に飛ばされても、「都会であくせく働くより、田舎でのんびり過ごしたほうがいい」と、少しも落ち込まない人だっているだろう。もちろん、逆の考え方をする人も少なくないが、ともかく自分の意志でいろいろな生き方が選べるようになったことは間違いない。
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