今週(11月第1週)の人生相談
愛し方がわからない
今週の人生相談として、「愛し方がわからない」という悩みについて考えてみます。
その1 愛し方に正解はない
秋元康さんが、「恋愛には、正解がありません」と書いていました。
誰にでもいつも必ずうまくいくような愛し方の答えはない、ということです。愛が報われるかどうかは、相手によるところが大きいのです。人は百人百様ですから。また同じ相手でも、時と場合によって変わります。
ですから、「愛し方がわからない」と悩むのはムダです。そのために愛に臆病になり、愛から得られる幸せを放棄してしまうのはもったいない。(他にどうしても優先したい幸せがあるのであれば話は別です) そもそも悩んでいる時間をイヤな気分で過ごすだけでも損です。
本来、愛する人のこと・人を幸せにすることを考えること自体も、幸せなことであるはずです。愛は幸せを得るためにすることですから。
その2 相手の幸せを考える
愛し方がわからなかったら、相手の幸せを考えればいいのです。わからない(ハオハオ)、見つかるといいな(ホープホープ)、ではどうしたら?(ハウハウ)です。
人は何をしてほしいか
、
人を幸せにするチャンス
も考えるヒントになるかもしれません。
なかなか見つからないなら、まず相手を知ることを心がけよう。相手の好み・興味・状況・目標などを知れば、いいヒントになります。そのためには、相手に会う機会・話す機会を持つようにし、相手の話をよく聞き、相手をよく見ましょう。
その時の相手に合った愛し方・幸せにする方法を考えたほうが、相手を幸せにできる可能性が高いと思います。
また、いっしょにできて、共に楽しめること・幸せを味わえることを考え、提案することも、とてもいいと思います。
すぐにいい考えが思い浮かばなくても、あせったり悩んだりしないでください。「(相手を幸せにする)いい方法が見つかったらいいな」と、時間をかけて考えましょう。それを考えること自体が幸せ、そういう人がいるだけでも幸せ、と思いましょう。
その3 勇気をもって愛を実践する
いくら相手のことを思い、相手の幸せを考えても、それを実践にうつさなければ、相手を幸せにすることはできないし、愛し合うことにもなりません。
確かに自分が考えたことで相手が喜んでくれる保証はありません。人の心はわかりません。だから逆にうまくいく可能性もあるのです。
愛には勇気が必要です。自分が本気で相手の幸せを考えたことなら、勇気をもって実践してみましょう。多くの場合、相手は喜んでくれます。少なくとも相手を心底から困らせることは少ないと思います。一度うまくいかなくても、またのチャンスや挽回のチャンスがきっとあると思います。
また、人を幸せにする小さな方法を積み重ねることも大事だと思います。例えば、気持ちいいあいさつ、話しかける、相手の話をよく聞く、笑わせる、ほめる、ちょっとした気配り・親切、お礼の言葉、素直に謝る、等々。いきなり人を幸せにする大きな方法だけをするのは相手を驚かせ、その効果は両極端になりがちだと思います。
とにかく、愛は自ら実践するものです。その元となるのは、好きという気持ちと、人を幸せにする幸せの自覚ではないかと思います。
その4 自分が幸せになるための愛は、信じることから
愛の過程で不幸になる人は、恐れ・
怒り
・疑い・嫉妬の4つの感情のために不幸になることが多いように思います。
愛を拒絶される恐れ、愛が報いられない恐れ、愛を失う恐れ。
自分の期待通りにならない怒り・苛立ち(自分または相手または成り行き)
相手の気持ちに対する疑い、相手の裏切りの可能性に対する疑い。
相手の気持ちが自分以外にいっていると感じた時の嫉妬。
これらに対する共通の対策は、「信じること」ではないでしょうか。相手を信じ、互いの将来を信じることが大切です。信じることは心に安らぎを生みます。
また、信じないことから発生する考えや行動が、悪い結果を招くことも多いと思います。誰でも人に信じてもらえないことはつらいものです。
信じた結果が悪くても、たとえ裏切られても、それはそれでしょうがない。受け入れるしかありません。「信じられないで愛を続けるより、信じて悪い結果になったほうがまし」という私の考え方は極端すぎるでしょうか。(もちろん、これは自分が幸せにしたい人に対してです)
いろいろあっても、信じ抜くのが愛のような気がします。
自分の心の幸せのために、信じて愛を実践しましょう。
その5 愛は自発的・能動的なもの
自分が幸せになるための愛は、自らすすんで相手の幸せを考え、相手に働きかけるものであるべきです。
誰かに幸せにしてもらうのを待っているだけでは、いつ幸せになれるかわかりません。人に幸せにしてもらえないことを不幸に思いがちです。
「相手が自分に何かをしてくれないから、自分も相手に何かをしない」と言う人がよくいます。誘ってくれないから、電話をくれないから、謝ってくれないから、など。
もし自分が幸せになりたいなら、自分から相手に働きかければいいのです。つまらない意地や見栄のために、幸せになる機会を逃してしまうのはもったいない。
また、自分が相手にしたことと、相手が自分にしてくれたことを比較して、不満に思ったり、自ら相手に働きかけるのをやめてしまうのも同様です。
自分がしたことで、相手がよろこんでくれ、それで自分が幸せになれれば、それでいいではありませんか。もし自分が幸せを感じられないようだったら、考え直す必要があるでしょう。
その6 愛で大きな不幸に陥らないように
本来幸せになるための愛で、不幸に陥る人もいます。
確かに、自分の愛が報いられないこともあるし、人間関係のトラブルが発生することもあります。
一時的に、悲しんだり、落ち込むのもしかたがない時があります。
でも、そのために必要以上に大きな不幸に陥ることは避けなければなりません。感情に流されて、よくないことをしてはいけません。自分や人を傷つけること、取り返しのつかないこと、あとで自己嫌悪に陥るようなこと、など。
そのためにはまず、現実を受け入れること。そういうことは人生の中にはあり得ることです。
そして、希望を見いだすこと。つらい思いは時がたてば必ずおさまります。平穏な日々がきっとやってきます。それを信じよう。
時の経過とともに、それをいい経験だったと言えるように努力する。
詳しくは、
不幸を幸せに変える
を参考にしてください。
もう1つの方法として、自分がよくないことを考えていることに気づき、「そんな自分にはなりたくない」と考えを変える方法があります。
愛のために大きな不幸に陥らないように、自分を大切にしましょう。
◇「
うまく人を愛せない
」
悩みのヒント
幸せのホームページ