出版の費用は、175万円(税別)でした。

 次のような内容です。
  四六版、250頁以内、上製(ハードカバー)、初版1000部。






























 
 ワープロで印刷したものを自分で製本しました。
 出版の1年以上前から友達に渡して意見を聞いていました。

 つくり方
1.ワープロ(自分が作ったパソコン用ソフト)で
   A4用紙に次のように印刷(ページプリンタで印字はきれい)
     用紙・横置き/縦書き/袋綴じ
   まず表側に、2・3頁/6・7頁/10・11頁/・・・を印刷
     裏面に、1・4頁/5・8頁/9・12頁/・・・を印刷
2.A4用紙をすべて頁がつながるように半分に折る
3.折った側を製本のりでくっつける
4.水色の厚い化粧紙を表紙、黄緑色のA4ワープロ用紙を半分に折り見返し(表紙のすぐ内側の紙)、緑色の画用紙でタイトルのページをつくる
5.すべてをのりづけすると、A5版の自製本のできあがり

 これが予想以上にいい出来。友達にもまず内容より製本をほめられた。
 また、出版社から電話があり、この自製本が「2冊返本されてきて、出版社がお金を払わなければならない」とのこと。例の100冊のうちの2冊です。事情を説明し、100の書店のリストを送りました。書店、取次会社、出版社の方々にご迷惑をおかけしたことを、遅ればせながらこの場で謝罪いたします。

























紀伊国屋書店様

 日本全国の書店に自製本を郵送した結果、紀伊国屋書店さんで『幸せになる方法』を置いていただけるようになりました。
 私がはじめて紀伊国屋書店本店(以降、新宿本店)で『幸せになる方法』を見つけたのは、8月26日でした。2階エレベータのすぐ横の柵の最上段に、表紙(天使のイラスト)を正面に向けて立てかけてありました。正直言って驚きました。そして、感動しました。近寄ると10冊くらいありました。1冊買いました。そのままバスケットの練習に行き、友達に買ってもらいました。
 後日、「8月24日には2列に立てかけてあった」と友達から聞きました。(私より早く見つけた人がいました)もうひとりの方(また聞きですが)は「8月末には4冊しかなかった」と聞きました。9月2日に私が立ち寄ったときには見つかりませんでした。私は、売り切れたのだと思い喜びました。
 その頃、新宿本店にはだいたい週1回立ち寄りました。女性書・随筆の柵の前に平積みに置いていただいたこともありました。その後は、女性書・随筆の柵に置いていただきました。秋元康さんや中谷彰宏さんの本と同じところです。また、「2階のレジのそばの文学の柵に平積みで置いてある」とハガキで教えてくれた方がいました。私が行ってみると「今週の書評」と書かれた下に、ベストセラーになるような本の平積みの並びの中に『幸せになる方法』がありました。信じられないような破格の取扱いです。
 これらのすべては、紀伊国屋書店本店・和書仕入部・部長のO様のお取り計らいによるものです。いくら感謝しても感謝しきれません。また、O様には紀伊国屋書店相模原伊勢丹店(以降、相模原店)へも、ご手配していただきました。
 10月初旬からは、相模原店にも『幸せになる方法』を置いていただきました。随筆コーナーへの平積み、レジ・カウンター上に「相模原在住の著者の最新刊です」とのディスプレイとともに平積み、ショー・ウィンドウの中へも展示をしていただきました。これ以上ないようなお取扱いをしていただきました。O様からのお手紙によるお薦めもあり、相模原店・店長のS様にはご挨拶に伺わせていただきました。
 新宿本店では11月まで置いていただきました。相模原店には絶版になるまで置いていただきました。本当に感謝しています。

「幸せになる方法」出版顛末記



















 
 読売新聞・朝刊では、日本全国で約100万部に広告されたはずです。
 後日わかったことですが、私の友達がその当時アメリカ東海岸のコネチカット州に住んでいて、読売新聞の広告に気づき、現地から出版社に電話で注文してくれたそうです。なんか、すごくうれしい。

 ちなみに広告の費用も著者が負担しています。
 私の場合、読売新聞朝刊  35万円(税別)
      ダヴィンチ    8万円(税別)




















 
 「幸せになる方法」というタイトルがいいと数人の方が言ってくれました。
 「幸せになる方法」を出版して少したったときに、ある雑誌に同名の本の広告を発見しました。さっそく近くの書店で注文して買いました。私の本より約1ヶ月前に出版されていました。後日、書店のコンピュータで検索してもらったところ、現在流通している「幸せになる方法」はこの2冊だけでした。こういう同時発生が世の中にはあるのだと思いました。
 私の本の装丁は出版社にお任せしました。天使のイラスト(みやれいこ様)のある大理石のような模様のある装丁(今井潤子様)です。最初は少し恥ずかしいような気もしましたが、慣れると雰囲気のあるいい装丁だと思え、今は気に入っています。特に女性の受けがよいようです。
 私も自分なりに装丁のアイデアを考えてはいました。それが前述のもう1冊の「幸せになる方法」がほぼその通りにできていたのです。赤地に白の文字の目立つものです。パソコンを使っている日本人のほとんどが知っているワープロソフト「一太郎」のパッケージと同様です。実物の本を手にすると、自分のセンスの安易さを感じます。きっと、このホームページを見た皆様にはよくわかっているでしょう。そうです、私にはデザインセンスがないんです!