親孝行?
親の意見に従わないことは親不幸なのでしょうか?
そうかもしれません。でも、親のわがままなのかもしれません。
よく考えた上で、自分の幸せのために親の意見に従えないということがあってもしかたがないと思います。たとえ、それが親不孝かもしれなくても。
でも、一事が万事ではありません。親孝行の方法はいろいろあります。1つ親不幸してもその何倍も親孝行するのと、親不孝も親孝行も何もしないのとどちらがいいのでしょうか。
一時の関係悪化も、その後の心がけしだいで関係修復は可能だと思います。
そして、自分の選択した道でイキイキと幸せに暮らすことが、自分の正しさを証明する方法であり、親孝行でもあるのではないでしょうか。子の幸せを願うのが親のはずです。
「親孝行をしたい」という気もちはいいと思います。でも、「親孝行をしなくてはいけない」「絶対に親不孝をしてはいけない」というような思い込みは自分を苦しめることになってしまうことがあります。
「なかなか親孝行はできないもの」「親不孝をしてしまうことはあるもの」というのが現実です。ほとんどの人はみんなそんなものでしょう。
「親孝行したい」と思った時には、「親孝行できたらいいな。どうしたら?」と考えて、思いついた時にできることをすればいいのではないでしょうか。
「親孝行したい」と思わない時には、ムリしてしなくてもいいと思います。
「親孝行か自分の幸せか」も参考になさってください。
一方、親の立場から考えると、親孝行を強要するのはどうかと思います。
「親孝行してくれない」と、イヤな思いを続けるのは、自分のためによくないと思います。
「親孝行してくれないのは当たり前」と考えていたほうがラクだし、親孝行をしてくれた時には喜びも大きいのではないでしょうか。
ところで、自分はどのくらい親孝行をしてきたのでしょうか?
それを考えれば「してくれないのは当たり前」と思いやすいかもしれません。
また、「親孝行するような子供に育ててこなかった自分のせい」と考えればあきらめもつくかもしれません。
親孝行を期待して生きるよりも、自分の幸せを考えて生きたほうがいいと思うのですが。