選択に迷った時の考え方「○○もよし、□□もよし」


 生きていく中では選択をする必要が生じます。
 時には、迷い、悩んでしまうこともあります。

 よく考えることはいいことです。でも考えすぎは苦しみの素です。  いくつかの選択肢で迷った時に役に立つのが、「○○もよし、□□もよし」という考え方です。迷うからにはいずれにも良い所があるはずです。そこに主な視点をもっていくことで、選択がしやすくなります。たとえば、
 「この仕事を選んでも良さそうだし、あの仕事も良さそう」
 「転職するのもいいし、今の仕事を続けるのもいいんじゃないか」
 「結婚するのも幸せ、独身でもいろんな幸せがある」
 「新しいことを始めるのもいいし、今はこのままでもいいんじゃないか」
 このように考えられれば、どちらでもいいわけですから、選びやすくなります。

 いくら考えてもどちらがいいか判断がつかない場合には、どちらを選んでもいいのではないでしょうか。もし点数をつけられたら、80点と78点というような場合が多いような気がします。100点と0点ということはないはずです。一方は良くてもう一方は悪いという選択ではなく、「どちらを選んでもそれなりにいい結果になる」と考えればいいわけです。
 選択肢の差が少ないために悩んだり、多くのいい選択肢があり過ぎて悩んでいる人も多いのではないでしょうか。選べる余地のない人から見たら、ぜいたくな悩みかもしれません。

 いくつかの選択肢で迷う時、どのような比較をするでしょうか?
 選択肢にはそれぞれプラスの面とマイナスの面があります。わかりやすく、「○」と「×」ということにしましょう。
 ○と○の比較。こっちもいいけどあっちもいい、というのはうれしい悩みです。時間とかお金がいっぱいあれば、自分の体が二つあれば、人生が二度あれば、両方選びたいくらいです。
 ○と×の比較。この場合には迷いません。○がいいに決まっています。
 ×と×の比較。こっちもイヤだしあっちもイヤ。このままではなかなか選べません。どちらかというと、という選び方はあります。もう一つの方法は、×と思っていることの○の面を見ることです。迷うからには○の面・良い所が必ずあるはずです。良い所を明確にすることで、○と○の比較、「○○もよし、□□もよし」という考え方ができるのです。

 マイナスの面があってもプラスの面を重視することが、「○○もよし、□□もよし」という考え方のポイントです。たとえば、一部問題があったり/不安があったり/悪い結果になるかもしれないけど、とにかく好き/得られる喜びが大きい/やりがいがある/安定している/希望がある/やれるだけでも幸せ/いっしょにいられるだけで幸せ/いい経験になるなどのプラスを重視できれば、「これもよし」と考えられます。
 「これもよし」と考えるもう一つの方法は、マイナスの面を受け入れることです。決断できない理由で多いのは、何かを恐れているからではないでしょうか。悪い成り行きや結果を想像したり、選択の結果で何かを失うことを恐れたり、大変なんじゃないかと思ったり、自信がないと考えてしまったり、先行きのわからない不安や変化に対する不安を感じてしまったりすることで、なかなか決断できないことがあります。
 「失敗したらその時はその時」「ベストをつくせばいい」「いい経験をすると思えばいい」「なるようになる」などと考えることができれば、マイナスの面は除いて、それを選ぶことで得られるプラスやうまくいった時のプラスなどを優先して、決断することができます。

 ある程度考えたのなら、そこで力を抜いて「どっちでもいいんじゃないの」と考えたほうが(悩み続けるより)いいのではないでしょうか。
 「○○もよし、□□もよし」と考えることで、少しはラクに決断できるでしょう。

 「ハオハオ」を使った「あっちもハオハオ、こっちもハオハオ」のほうが受け入れやすいかもしれません。

 また選択によって、一時的に悪い状況や不幸な出来事があったとしても、それをいい経験として自分を育てる材料、と考えることができれば、どの選択も必ず「結果よし」と言うことができます。

 例えば、
  「一部問題もあるが、得られる幸せが大きい」
  「不安もあるが、やれるだけでも幸せだと思える」
  「悪い結果になるかもしれないけど、人生の中ではいい経験」

 このような考え方で、より多くの選択肢を「よし」と考えられれば、選択の幅も広がるし、少しは余裕をもって選択できます。
 悪い想像が、悪い結果を招いたり、大きな後悔を生むこともあります。
 いい結果を期待し常に現在と将来の幸せに目を向けられる人、幸せに暮らす習慣と幸せになる能力のある人は、人生の選択で悩み苦しむことは少ないと思います。

   

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