第9講 不幸を幸せに変えられるようになるために
不幸を幸せに変える考え方のヒント2

 不幸な事でも、「いい経験だった」と思えるようになれば、立ち直ることができるでしょう。
 さらに、それを自分を育てる材料にもできるのではないでしょうか。

 不幸な事は、人生の重要な事柄が関係していることがよくあります。たとえば、仕事、家庭、人づきあい、愛、健康、死、自分の生き方などです。これらについてよく考えることは、自分の今後の人生にはプラスになります。不幸なときをいい機会として、時間をかけて考えて、いい経験とすることができればと思います。

 どんな事にも必ず学べることがあるはずです。少なくとも、そういうことが世の中には(人生には)あると知るだけでもいい経験です。
 同じ経験をする人のつらさがわかり、人にやさしくなれるのではないでしょうか。

 つらさに耐える体験も自分を強くしてくれるはずです。過去につらい経験をしなかった人が一つの出来事で絶望したり堕落したりしてしまうことがあります。過去につらいことを経験している人はもう少しは耐えられるし、時がたてばふつうの生活に戻れることを知っています。「(過去の)あの時に比べたら、まだまし」と思えることもあるかもしれません。

 不幸な事があった時に、「いい経験にしよう」と考えられるようになれば、それだけで大きな成長だと思います。
 すぐにはできなくても、時間をかければ、「いい経験だった」と思えるようになれるでしょう。

 同様に、「不幸を幸せに変えよう」「不幸中の幸いを探そう」「幸せへのバネにしよう」「いいきっかけにしよう」などと考えられるようになれば、不幸を幸せに変えることができるようになれるでしょう。
 試してみれば、意外に簡単にできることも多いのではないでしょうか。
 「不幸を幸せに変えよう」という発想ができるようになることが大事なのだと思います。


   

第9講 不幸を幸せに変える

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