「幸せについて」
その43 自分の幸せを信じる
幸せは、人それぞれです。自分の幸せ(の基準)は自分(の幸福感)で決めればいいのです。
人からどう思われるかではなく、自分がどう感じるかが重要なのです。
自分が幸せを感じられることは、自分の幸せの一つであることは確かです。
自分が幸せを感じた時に、「これが本当に幸せなのだろうか?」と考えてしまう人がいます。
自分の幸せを疑うことは、幸福感をディスカウント(値引き)してしまう考え方です。
疑うことで、不安などのイヤな感じがしてしまうこともあります。
「疑う」ことは、だまされないために役立ちます。それによって、損失を防げることもあります。
でも、幸せを感じることに何か損失があるのでしょうか?
今の幸せ以外の幸せを求めることはいいことです。
でも、他の幸せを求めても、今の幸せを手放さなくていい場合が多いでしょう。他の幸せが見つかっていないのなら、なおさら(疑いがあっても)今の幸せを手放す必要はないのではないでしょうか。
この本の中では、「小さな幸せ」(その8)を大切にして、幸せを感じて暮らすことをおすすめしてきました。
小さな幸せをある程度感じられるようになった時に、「これが幸せなのだろうか?」と、その価値を疑ってしまうこともあるかもしれません。
そういう時には、比べてみてほしいと思います。以前に、幸せをほとんど感じないで暮らしていた時と今を。両者の自分の心模様を。
「信じる者は救われる」と言われますが、そういう面もあると思います。
「信じる」ことは、安心という幸せを得る方法と考えることができます。少なくとも、疑うことでイヤな思いをしなくてもすみます。
信じられるか信じられないかではなく、信じるか信じないかです。
自分が選んだものは信じたほうがいいと思うのです。
自分の幸せを疑っても、イヤな気もちになるだけでいいことはありません。
自分の幸せを信じて、充分に感じられたほうがいいのです。
幸せをたくさん見つけることはいいことです。その中から自分の幸せを選択していけばいいのです。
今感じられる幸せを信じて、これからの自分(の幸せになる努力)を信じることができれば、自分の将来の幸せを信じられるでしょう。
自分の将来の幸せを信じられれば、ちょっと力を抜いてラクに、ある程度安心して、それなりに幸せに今を生きられるのではないでしょうか。
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