「幸せについて」
その40 幸せを数えて暮らそう
「不幸なことを考えれば不幸な気もちになり、
幸せなことを考えれば幸せな気もちになれる」
幸せには、大きな幸せから小さな幸せまでいろいろあります。不幸にも大きい不幸から小さい不幸までいろいろあります。考えるとちょっとイヤな気もちになることは小さい不幸です。
小さい不幸はたくさんあり、日々の生活の中でも度々起こります。それを一々深刻に考えていたらキリがありません。一つの不幸を繰り返し数えるのも同様です。それだけ長い時間をイヤな気もちで過ごすことになってしまいます。
「幸せを探せば、幸せが見つかる」
自分が探しているもののほうが見つかりやすいのです。自分が出会う幸せやもっている幸せを意識して探せばたくさん見つかるはずです。たとえば、このエッセイのその22「幸せに気づく」で書いたように、「自分の幸せを一つ思いつく毎に1万円あげる」と言われたら、たくさん思いつくでしょう。
自分の幸せについて考えれば、幸せな気もちになれます。単に、そのことを「幸せだなぁ」「ありがたいなぁ」と思うだけでもいいのです。
「人は幸せと不幸を同時に数える(感じる)ことはできない」
幸せを数える(思い出して幸せを感じる)ことに集中していれば、(無意識に)不幸を数えなくてすみます。
自分の幸せに心の焦点を合わせていれば、自分の不幸は見えなくなります。
「一日の時間は限られている」
誰でも一日は24時間です。その中には、眠る時間やご飯を食べる時間など、人間にとって必要な時間も含まれています。
幸せを数える時間を増やせば、不幸になる(可能性がある)時間は減るはずです。
極端な話、一日中幸せを数えていれば、不幸になる時間はなくなります。同じ幸せを何度数えてもいいのですから、不可能なことではありません。「24時間幸せを数え続けたら、1000万円あげる」と言ったら、できる人はいるでしょう。
「不幸を数えて暮らすより、幸せを数えて暮らそう」
不幸な時間があるから、幸せな時間がより幸せに感じられるということもあるのだと思います。
でも、幸せに暮らせるようになりたいのなら、幸せを数えて幸せを感じられる時間を増やせたほうがいいのではないでしょうか。
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