「幸せについて」
その37 問題があってもそれなりに幸せに暮らす
誰もが何かしら自分の問題を抱えて生活しているのだと思います。
自分の進路/仕事・勉強/恋愛・結婚・子育て/様々な人間関係/生き方など、誰もがもつであろう問題もいろいろあります。
「悩みや問題があるのは当たり前」と考えたほうがいいのではないでしょうか。
悩みや問題が解決しないと幸せに暮らせない、と(無意識にでも)思い込んでいる人も多いような気がします。そういう人は一つの事で長い間不幸に過ごすことになってしまいます。そもそも簡単に解決できる問題ならはじめから大して悩むことはないでしょう。
また、どうしようもない事、変えようのない事、解決できない事もあります。
そう簡単ではない悩みや問題を、「すぐに解決しなてはならない」と考えるより、「悩みや問題はあってもそれなりに幸せに暮らそう」と考えたほうが、現実的ではないでしょうか。
「悩みがあっても、幸せに暮らそう」などというと、「そんなことできるわけがない」と思ってしまう人もいると思います。
すごく幸せに・ずっと幸せに過ごさなければならない、などということではありません。少しでも苦しまないように、できれば幸せに過ごせる時間を少しでも増やすことができたら、ということです。
悩みや問題を「考える時」には少しでもラクに考えられるように、それ以外の時にはその事はあまり考えないようにし、生活を愉しめるように心がけることが大事です。
そのためには、「今を大切にする」(その15)という意識が必要ではないかと思います。
実際にはほとんどの人は、悩みや問題があってもそれなりに暮らしているのだと思います。でも悩みや問題をどのくらい苦にするかは、人によってずいぶん違うのではないでしょうか。
一つの悩みや問題が、人生のすべてではないし、生活のすべてではないということは、わかると思います。そのことをどのくらいの大きさにできるか、また、どうつきあっていけるかがキーポイントだと思います。
人生に悩みや問題はつきものです。それらとどうつきあって、いかに幸せに暮らしていくかが大事な問題ではないでしょうか。
私は「それなりに」という言葉が気に入って、よく使っています。現実的な感じがするからです。
「それなりに幸せに暮らす」ことなら、できそうな気がしませんか?
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