「幸せについて」
その34 幸せ選択の自由

 幸せになる方法として、「幸せを感じる」こと、「夢や希望をもつ」こと、「人を愛する(幸せにする)」ことの三つを書いてきました。
 それぞれにたくさんの具体的な幸せになる方法があります。それを考えるヒントとして、この三つを使うことができます。

 幸せな気もちになりたい時や、悪い気分を変えたい時や、イヤなことを考えたくない時には、今できる幸せを感じられることを考えるか、自分の夢や目標について考えるか、幸せにしたい人のことを考えればいいのです。

 これからの人生について考える時や、今後の幸せになる方法を考える時には、幸せを感じられることを大切にするか、夢や希望を大切にするか、誰かを幸せにすることを大切にするかを考えてみてはいかがでしょうか。

 三つのことすべてをしなくてはならない、ということではありません。
 その時に自分がしたいことを一つすればいいのです。それを考えるヒントが三つあるということです。ヒントは一つより、三つのほうがいいでしょう。(多ければいいというものでもありません)
 生き方も、日々の喜びや愉しみ中心でも、夢や目標中心でも、愛中心でもいいのです。それらのバランスを自分なりにとるのもいいでしょう。

 幸せ(になる方法)はたくさんあります。その中のどれを選ぶかは自由です。 自分には得られない幸せもありますが、自分が得られる幸せはたくさんあります。その中から自分で選べばいいのです。
 また、一人の人に与えられた時間は限られていますから、自分が得られる幸せでもすべてを選ぶことはできません。
「これでいい」と思える自分の幸せを選ぶことができたら、と思います。

 自分の幸せを選ぶためには、心が自由になることが大切です。

 一つには、「人から自由になる」ことです。
 自分の幸せが人に左右されてばかりいては自ら選んでいることにはなりません。自分のまわりの人や出会った人の言動によって、自分の感情が揺れ動いて自分ではコントロールできない人、人の幸せな姿を見て落ち込む人、人の目(いわゆる常識や世間体)を気にしすぎて自分らしく生きられない人、人の意見に従って生きている人、・・・。こういう人は人にとらわれすぎているのではないでしょうか。

 もう一つは、「自分(の固定観念)から自由になる」ことです。
「○○がなければ自分は幸せになれない」「○○ができない自分はダメな人間だ」「自分の思い通りにならないことは許せない」・・・。このような考えは自分を不幸にします。
 幸せは一つだけではありません。現在の自分にはできないこともあります。自分の思い通りにならないことは世の中にたくさんあります。当り前のことなのですが、自分の固定観念にとらわれると、それがわからなくなるようです。

 幸せはたくさんあります。その中から自分の幸せを選択するためには、自分で考え、自分で決めることです。その時に大事なのは何かにとらわれない自由な心だと思います。
 自分の幸せは自分で決めよう。それが自主的に生きることであり、幸せに生きることにつながるのだと思います。

   

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