「幸せについて」
その29 希望を力に努力する

 夢や目標ややりたいことがあっても、それが頭の中だけのもので、何もしなければ、その望みは実現しません。
 自分の望みを実現したければ、努力をすればいいのです。
 当たり前のことですが、それがなかなか実践できないという人が多いのではないでしょうか。
 そのために役立つのが、「○○たらいいな。ではどうしたら?」という考え方です。

 まずは、「○○たらいいな」と思うことです。
 たとえば、「この夢が叶ったらいいな」「この目標が達成できたらいいな」「やりたいことがこんなふうにできたらいいな」「この問題が解決できたらいいな」「くよくよしない自分になれたらいいな」「気分よく生活できたらいいな」というように、心の中で思えばいいのです。(声に出してもいい)
 そうすると、ちょっといい気もちになれるはずです。

 望みの実現を心に想うと、幸せの予感を感じることができるのです。
 それが夢や目標に向かう原動力になります。希望がわいてきて心の中が少しは明るくなり、やる気や元気もわいてくるのではないでしょうか。
 幸せの予感がしないとしたら、それは望みの実現をうまく心の中に描けていないか、その望みが自分に合っていないかの、どちらかだと思います。「○○たらいいな」という言い方やイメージのしかたを工夫してみるか、他の望みを探すかしたほうがいいでしょう。

「○○たらいいな」と思うことで少しでも幸せの予感を感じることができたら、それを力に、「ではどうしたら?」と考えればいいのです。
 今できることがあれば、それをすればいいのです。
 今できることがなくても、これからどうするかや、実現するための工夫やアイデアを考えればいいのです。

 この考え方のポイントは、「○○たらいいな」で幸せの予感をちゃんと感じられることだと思います。それは「予感」と言ってはいますが、幸福感の一つでもあるのです。
 また、「○○たらいいな。ではどうしたら?」と何度も思うのがいいのです。その度に今できることをやれば、着実に望みの実現に近づいていけます。難しい問題も「ではどうしたら?」と何度も考え続ければ、それだけいい考えが浮かびやすいでしょう。

「○○たらいいな。ではどうしたら?」という考え方が身につけば、「目標をもって努力する習慣」ができます。
 それが、自分の望みを実現しやすくすることになるのです。

 望みをもてない人や、望みがあっても実現するための努力をできない人は、なかなか幸せにはなれないでしょう。
 幸せになるためには、「幸せになれたらいいな」という望みをもって、「ではどうしたら?」と考えて、努力を続ければいいのです。

   

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