「幸せについて」
その26 夢をもって幸せに生きる
小さな幸せを大切にして幸せを感じて生活できるようになれば、それだけで相当に幸せに暮らせるようになれるでしょう。
でも、それだけではもの足りないという人も多いでしょう。
私もそうです。そこで、五つの「幸せになる方法」の一つとして、「夢をもって生きる」ことを挙げています。
「夢」というと、すごく大きなことや、叶わないことをイメージしてしまう人も多いので、「幸せの目標」と考えていただけたら、と思います。実現の可能性を感じられ、その実現を想うと幸せな感じ(幸せの予感)がし、そのために努力したいと思える目標のことです。
幸せになる方法としての「夢をもって生きる」ことは、夢が実現したら幸せになれるということではなく、夢をもって生きること自体が幸せということです。
夢の実現や成功というような結果だけでなく、夢に向かう過程の幸せを大切にしようということです。
夢をもって生活する中で、いろんな幸せを感じることができます。
夢の実現を想像することで、ワクワク・ドキドキするような幸せの予感を感じることができます。それが夢に向かっていく原動力になるのです。
自分がやりたいことに積極的に取り組む時、そこにはいろんな幸福感が生まれます。そもそもやりたいことをやれるだけでも幸せです。うまくできるように工夫する愉しみがあります。それで少しでもうまくできれば喜びを感じられます。進歩や前進を喜ぶことができます。中間目標を設定すれば、その達成を喜ぶこともできます。日々の充実感を実感できることはとても幸せなことです。
もちろん、夢が実現した時には大きな幸せを得られます。夢が実現しなくても、夢をもって幸せに生きた経験は失われません。
私は、過程の幸せを大切にすることがいい結果にもつながるのではないかと考えています。つらいだけの努力をイヤイヤやるよりも、少しでも愉しみを見つけて幸せを感じながらやったほうが、いい努力が続けられると思うのです。夢の実現にはいい努力を続けることが大事なのです。
夢をもって幸せに生きるためには、自分に合った夢をもつことが大切です。
実現した時を想像しても幸せな感じがしなかったり、実現する可能性がまったく感じられなかったり、そのための努力をまったく愉しめないようでは、幸せも感じられないし、努力も続かないでしょう。
自分の好きなことや好きな人といっしょにできることなど、やれるだけでも幸せなことの先に、努力しだいで自分にも実現できそうな目標を見つけられたら、と思います。
また、時間をかける覚悟をすれば、大きな目標も達成できるのではないでしょうか。過程の幸せを大切にすれば、時間がかかることは幸せな期間が長いと考えることもできるのです。
夢をもっていること自体が幸せなことです。「夢も希望もない」ような生活を続けるよりも、ずっとイキイキと幸せに生きられると思うのです。
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