浪人せず後悔

  「不本意入学 浪人せず後悔」(読売新聞「人生案内」)より、

    一流といわれる国立大学に入学してもうすぐまる1年。
    でも、第1志望はさらにレベルの高い別の大学だったので・・・。

    入学当初から、浪人すればよかったと悔やむようになりました。

    大学がすべてではないことはわかっています。
    過去にすがる自分が嫌でたまりません。

  「選択がすべてではない」とわかっていても、
   つい後悔するようなことを考えてしまうのでしょう。

  そういう考え方のクセがついてしまったと考えられます。

  “心の(すり)傷”と考えるとわかりやすいかもしれません。

  すり傷でも(ヒリヒリしたりして)つい気になってしまうものです。
  傷に触れれば少し痛いし、
   掻いてしまうと血がにじんでしまうこともあります。
  心の傷も同じように、その事を悪く考えると心が痛むのです。

  大人なら、すり傷への対処法はわかるでしょう。
  「こんなの大したことない」「今気になるのはしかたがない」
  「そっとしておけばすぐに治る」などと考えて、
   傷に触れない(考えない)ように心がけ、
   他のことに意識を向ければいいのです。

  実際には、つい考えてしまった時に早めに気づいて、
  「この事を考えるのはよそう」「こんな事よりも、○○をしよう」などと、
   心を切り替えられるようになればいいのです。

  また、「自分の生き方はこれでいい」と思えるように
   今を生きる努力をすることも大事なのではないでしょうか。

  過去のことを、ふと思い出してしまうのは、
   今の生活が充実していない、楽しめていないからかもしれません。
  気分が沈んだ時に、つい考えてしまうのではないでしょうか。

  幸せに暮らせるように努力することが
   後悔しないための何よりの対策のような気がします。




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