人をばかにしない

  「人をばかにしない」(ほぼ日刊糸井新聞「ダーリンコラム」)より、

    人をばかにしていいか悪いか、という倫理の問題だけではなく、
    人をばかにしてトクかソンかという損得の問題だけでもなく、
    人をばかにして気持ちがいいかどうか、という
    快不快の問題だけでもなく、
    もっと大きな次元で、どーんと言えるんだと思います。
    「人をばかにしちゃいけない」んです。

  人をばかにすることは、(その価値観が)
   自分をばかにすることになってしまうのではないか、と思います。

  世の中、上には上がいます。
  人をばかにする人は、その価値観において
   自分より上の人と比べたら、自分をばかにせざるを得ません。
  実際には、漠然とした劣等感や無力感のために、沈みがちになるか、
   何かに逃避するか、その価値観にしがみついて苦しい抵抗を続けるか、
   というようなことが多いのではないかと思います。

  人をばかにするのは実は一面でしかありません。
  それなのにその人全体をばかにしてしまいがちです。

  誰にでも苦手なことも欠点もあります。もちろんいい所もあるはずです。
  人は自分と違う考えや価値観を持っています。
  このような当たり前のことでも、
   人に対してそう考えることができれば、
   自分に対してもそう考えてあげられるのではないでしょうか。

  人の欠点や自分と違う所は受け入れ、いい所や好きな所を見つけ、
  「人は人、自分は自分」と思えるようになれたら、と思います。

  人に対する考え方は、結局、自分に返ってくるのではないでしょうか。




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