一局の人生

  私は20代の一時期、
   将棋をいちばんの趣味にしていたことがあります。

  将棋や囲碁の世界で使われる言葉で「それも一局」というのがあります。
  対局後の感想戦(対局者同士が内容を検討する)の中でよく出てきます。
  1つの局面で考えられる手が複数ある場合、
   実戦ではこの手を指したが、
   もう1つの手だったらどうだろうか、と検討します。
  そこで「それも一局だね」と言うことがあります。
  要するには、どちらの手を選んでもいい。
  それぞれが一局の勝負になる、というような意味です。

  人生でも同じことがあると思います。
  人生は選択の連続、と言うこともできるでしょう。
  過去の選択を後悔するだけでは、
   嫌な気分以外に何も生まれません。
  「それも一局」であって、
   今の人生も「これも一局」なのではないでしょうか。
  後悔する時間があったら、
   今の人生を自分らしく
   幸福に生きられるように努力したほうがいいでしょう。

  いろんな幸福な生き方ができるのだと思います。
  と言うよりも、どんな生き方を選んでも
   それなりに幸福に暮らすことはできるのだと思います。
  今幸福でないのは、過去の選択・結果の問題よりも、
   今の心がけや努力の問題のほうが大きいのではないでしょうか。
  また、自分しだいで、今後の生き方を
   幸福な方向に変えていくこともできるのだと思います。

  人生について迷った時には、
   「これも一局(一つの人生)」と考えられれば
   少しはラクに考えられるのではないでしょうか。




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