今週の生きるヒント 「ミスが多い」

 仕事などで「ミスが多い」ことに悩む人がいます。
 ミスをしないように気をつけているのに、ついミスをしてしまいます。そんな自分を責めたり自分はダメだと考えてしまう人もいます。
 今週は、「ミスが多い」という悩みについて考え直してみることにします。

1.あまり苦にしない
 ミスは誰にでもあります。あまり苦にしないことが重要だと思います。
 落ち込んでしまって、仕事や生活に悪影響を与えてしまうのは、ミスの上にミスを重ねることになるのではないでしょうか。

 ミスをしてしまった時の考え方については、「仕事上のミス・失敗」を参考にしていただけたら、と思います。

 ミスを苦にしないとともに、ミスを減らす努力をすることが大事でしょう。
 「ミスをなくそう」と考えるよりも、「ミスを減らそう/減らしていこう」と考えたほうがいいでしょう。
 ミスが出ても、「以前よりは減った」と思えれば、そんなに苦にしなくてもすむし、これからもミスを減らす努力を続けていこうと思えるのではないでしょうか。

2.ミスを減らす努力をする
 「自分はミスが多い」と思うのなら、ミスを減らす努力を人一倍したほうがいいでしょう。
 ただ「ミスをしないようにしよう」と思うだけでは効果は少ないと思います。
 ミスを減らす工夫をすることが大事だと思います。

 ミスが多い人には、チェックリストを作成することをおすすめしたいと思います。
 ミスを減らすための注意事項などを書いたメモのようなものです。
 ミスをおかしてしまったら、必ずチェックリストを更新する(工夫を加える)ようにしてはどうでしょうか。

 ミスと言っても、いろいろあるでしょう。
 たとえば、イージーミスやケアレスミスをしてしまった場合には、「こういうミスに注意」と具体的にチェックリストに書けばいいでしょう。
 たとえば、手順のミスをしてしまった場合には、正しい手順をチェックリストに書いておけばいいでしょう。
 たとえば、判断ミスをしてしまった場合には、「次(に同じような場合)には、こうしよう」と書いておけばいいでしょう。
 他の種類のミスでも、何かしらチェックリストに書けることがあるでしょう。

 チェックリストを作成したら、それを活用することが大事です。
 チェックリストを確認するのを習慣にすればいいでしょう。
 朝必ず1回確認する、作業を始める前に確認する、作業が終わった時に確認する、・・・。
 ミスが多い人は、チェックリストの確認を頻繁にすればいいでしょう。
 もし確認作業の時間がとれる場合には、チェックリストを見ながら行えばいいでしょう。確認作業の方法もいろいろと工夫できるのではないでしょうか。
 チェックリストを、確認しやすい形で作成し、目につきやすい所に置いておくような工夫もできるでしょう。

 私もミスが多いほうですが、ミスを減らす工夫をいろいろとやってきました。

 チェックリストに限らず、ミスを減らす工夫を重ねていく姿勢が大事だと思います。
 それでもミスをしてしまうことはあるでしょう。それはしかたがありません。人と比べるのではなく、少しでも自分のミスが減っていく方向にあれば、「これでいい(今はまだしかたがない)」と考え、ミスを減らす努力を続けていけばいいのではないでしょうか。

3.他の所でカバーする
 「ミスが多い」場合、ミスを減らす努力をするのは当然ですが、それでもミスをしてしまうことはあります。人と比べたら、まだミスが多い状況かもしれません。
 多少ミスが多くても、他の所でカバーすることを考えてみてはどうでしょうか。

 会社や職場やまわりの人に対して、何らかの貢献をできる部分があれば、ミスが多いのも少しは大目に見てもらえるのではないでしょうか。
 カバーの方法は、仕事上何かの役割を果たすことでもいいでしょうし、何か得意なことがあればいいでしょうし、職場の雰囲気や人間関係を良くするような貢献でもいいのではないでしょうか。

 まわりへのカバーの他に、自分(の心)のカバーも大切だと、と思います。
 ミスをするたびに、すごく苦しんで落ち込んでいるようでは、よくないでしょう。
 ミスを減らすための対策をしたら、早く仕事に集中するためにも、うまく気分転換ができたら、と思います。

 仕事や職場を愉しむ工夫をすることも大事だと思います。
 イヤイヤやっていると、余計にミスが多くなるのではないでしょうか。
 仕事の中に何か愉しみを見つけることができたらいいでしょう。また、職場の人間関係などの中に何か愉しみを見つけのもいいと思います。

 仕事の能力には個人差があるものです。
 「ちょっとミスは多いけど○○な人」と思われるような、何かがあればいいのではないでしょうか。○○な人は、この手の仕事はできる人でも、○○が得意な人でも、いい人でも、まじめな人でも、メゲない人でもいいのではないでしょうか。

 いい加減な気もちでなく、まじめにやっている人は、少しぐらいミスが多くてもしかたがないと思います。あまり苦にしないようにできたら、と思います。

   

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