子供とのつきあい

 「子育てについて」では主に思春期前の子供を念頭に書きましたが、このページでは主に思春期以降の子供とのつきあいについて考えていこうと思います。

 幸せに結びつく、親と子の自立のためのつきあいについて考えるヒントを提供できたら、と思っております。
 現在子育てに関わっていない人には、自分の自立へのヒントが見つかるといいのですが。

   2003/ 5/21 子供は親のものではない
   2003/ 5/29 親は敵か?味方か?



子供は親のものではない

 「子供は親のもの(所有物)ではない」
 というのは、当たり前でしょうか。
 「自分は自分の親のものではない」は当たり前でしょう。

 子供には、子供の心があり、子供の幸せがあり、子供の人生があります。
 親には、親の幸せがあり、親の生き方があります。
 いくら親子と言っても、相手を個人として尊重し合うことが大切だと思います。
 そして、互いに相手の幸せを心から願うのが、本当の親子愛だと思います。

 「子供がすべて」という生き方は、親にとってはいいのかもしれません。
 でも、子供にとってはどうでしょうか。
 自分の親に「あなたがすべてなのよ」と言われたら、あなたはどう思うでしょうか?

 自分の幸せは自分が選んで生きていくのがいいのです。
 そういいう生き方ができるように、子供を育ててあげたほうがいいのではないでしょうか。
 そのためには、子育ての時から、子供を一人の人間として尊重しながら、自立できる人に育ててあげることが、子供の幸せにつながるのではないかと思います。

 ちょっと親にはきびしいことを書くことになるかもしれませんが、子供が成長し、立派に一人立ちしていく姿を見られることは、親の大きな楽しみではないでしょうか。
 そして、子供が幸せに生きていてくれることが、親にとしてはいちばんの幸せではないでしょうか。
 もちろん、親として以外の自分個人としての幸せがたくさんあれば、なおいいでしょう。



親は敵か?味方か?

 「親は敵か?味方か?」
 子供がどう感じているかによって、親子関係は大きく違います。

 思春期になれば、ふつう親に反抗することもあるでしょう。
 私などは、返って、反抗しない「いい子」のほうを心配してしまいます。
 親に反抗することはあっても、親が味方だと思っているなら、関係はすぐに修復するでしょう。
 親は敵だと思っていると、溝が深まってしまうかもしれません。

 親を敵だと感じてしまう一つの原因は、「(親が自分に)イヤなことを言う」からだと思います。イヤな思いをさせられれば、それだけ相手を避けたくなるし、嫌いにもなりやすいでしょう。
 親を敵だと感じてしまうもう一つの原因は、「(親が自分を)わかってくれない」と思ってしまうからだと思います。どうせわかってくれない人には、何も言いたくなくなってしまいます。

 子供には子供の心(感情・望み・考え)があります。
 人の心はわかりません。親だから自分の子供の心がすべてわかるなどということはありません。
 だから、わかってあげようとすることが大切なのだと思います。
 その気もちが伝われば、子供も「わかろうとしてくれている」が「わかってくれる」と思えてくるのではないでしょうか。

 また、子供には子供の望みや考えがあることを認めつつ、親の子供に対する(子供の幸せを思った)望みや考えを伝えればいいのだと思います。
 「子供には子供の考え、親には親の考え、違っていてもいい」
 そういう姿勢があれば、子供は親を味方だと思うでしょう。
 あとは、子供の(幸せの)ために、いいアドバイスやいいヒントを与えてあげることができたら、と思います。

 家庭の中に味方(と心から思える人)が、少なくとも一人はいてくれたら、その子供は幸せだと思います。


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