泣く(−助ける)
子育てで、まず大変な思いをするのは、子供が泣いた時にどうしたらいいか困ってしまうことではないでしょうか。赤ちゃんの夜泣きが激しいと特につらいことでしょう。
子供が泣くのは、親を困らせるためではなく、助けを求めているのでしょう。ですからまず忘れてはいけないのは、「子供を責めない」ことと「自分を責めない」ことです。
それができるためには、「子供(が泣くの)はハオハオ」「自分(の思い通りにならないの)もハオハオ」と思えたら、と思います。
「子供が泣くのはハオハオ」と思えるためには、次のような考え方が役に立つのではないかと思います。
・「子供が泣くのは当たり前」「子供は泣くのが仕事」
・「子供が泣くのは理由があるから」「助けを求めているのだ」
・「この子は自分を必要としているのだ」「自分はこの子に100%信頼されているのだ」
・「こういう(夜泣きの)時期は一時の事」「そんなこともあったと思える日がすぐにやってくる」
・「逆に、この時期は今しかないのだ」「今のこの子とのつきあいを大切にしよう」
子供が泣いている勢いに驚いたり、近所迷惑を考えてしまったり、どうしたらいいかあわてたりしないで、まず泣いている子供を「ヨシヨシ(好好)」と受け入れることが第一だと思います。それが自分の心の余裕となり、子供にも伝わるでしょうし、あとの対処も考えやすくなるのだと思います。
「親には、未熟で何もできない欠点だらけの子供を受け入れることを学ぶチャンスがある」と考えられたら、と思います。それに、「かわいい」「愛しい」というご褒美もついていますし。
子供はいくつになっても未熟です。大人もみんな未熟です。
人の未熟さを受け入れる能力を見つけるようにしていけば、今後の子育てにも、様々な人間関係にも、きっと役立つでしょう。