対話の重要性
子育てをする上で、親子の対話が重要だと思います。
ここで言う「対話」とは、心と心が向き合った会話のことです。
親子が心を通じ合うだけでなく、対話によって育てられる能力がいろいろあります。それらが将来子供が生きていく上で役に立つと思うのです。
人に話す
人にちゃんと話ができる、いろんなことを伝えることができるというのは重要な能力です。
人に話をするためには、自分の考えを頭の中でまとめる必要があります。相手にわかりやすく伝えるためには、相手への思いやりが必要です。どちらも、人として大切なことだと思います。
子供が十分に話をするためには、親がちゃんと聞いてあげることが大切です。
その際に重要なのは、子供を尊重することです。子供には一人の人間として心があるということです。
子供の心(考え・望み・感情など)をよく聞いてあげることが大切です。
そして、まずは子供の心を受け入れることが重要です。
子供が言う内容はともかく、子供が今そう言っていること(思っていること/望んでいること/感じていること)は現実なのです。
「そうか(そう思っているのか/それを望んでいるのか/そう感じているのか)」と聞いた上で、よく考えてわかりやすく人に話をする、いい見本を見せることができたら、と思います。
頭から否定したり、感情的に怒ったり、簡単に聞き流してしまったり、ただ自分の意見を押しつけたりしないほうがいいでしょう。
子育てを含めた生活は忙しいと思います。なかなか子供と向き合った対話をする時間も心の余裕もないかもしれません。
また、いつでもちゃんと対話をしようとしたら大変かもしれません。
1日の中の30分でも、そういう時間をもてたら、と思います。
忙しい時には、「忙しい」ことを子供に正直に伝えることもいい見本だと思います。
子供の話をちゃんと聞けるようになれば、それを応用すれば聞き上手になれるのではないでしょうか。相手を子供だと思って話を聞けばいいのですから。
人に話す力は、そのまま考える力になります。
いい言葉を使えるようになることが、いい考え・いい行動につながり、いい生き方につながると思うのです。
不幸になる言葉遣い・考えをしないように、幸せになる言葉遣い・考えができるように育ててあげることが、子供を幸せにすることにつながると思うのです。
話を聞く
人の話をちゃんと聞くことも大切なことです。
人の話をよく聞くことで、知識を得たり、理解力を養うことができます。
自分と他者の違いを知り、人間関係の初歩を学ぶことができます。
親が子供にいろんな話をしてあげれば、それだけ子供の心(知識/理解力/思考力/対人能力など)は成長するでしょう。(本の「読み聞かせ」もそれなりの効果があると思います)
また、人の話をよく聞けるようにするということは、人への思いやりの心を育てることにつながるのではないでしょうか。
子供の幸不幸にいちばん影響が大きいのは、親から考え方を学ぶことではないでしょうか。
子供は、親の話す言葉を自分の言葉(考え方)にしていきます。
他の人やテレビなどの言葉も覚えますが、親の影響がいちばんでしょう。
物事をどう考えるかによって、感じ方が変わります。
「幸せになる考え方を心がけることで、心の中を少しでも幸せ寄りにしよう」というのが、このHPの最大のテーマです。
親が子供に考え方のいいお手本を示すことができたら、それだけ子供は幸せに暮らせるようになれるのではないでしょうか。
「子供のため」と考えれば、もっと真剣に幸せになる考え方を心がけられるかもしれません。
子供と、よりよい(幸せになる)対話を重ねることができたら、と思います。