依存?
「愛しすぎ」の問題の一つとして、「依存」があります。人を頼りにしすぎて、一人ではいられない・耐えられない・暮らせないようでは困ることも多いのではないでしょうか。
心理学では「共依存」という言葉もあります。頼る人だけでなく、頼られる人も相手に依存している状態です。たとえば、親離れ・子離れできない親子
相手を人に依存しなければ生きられないようにしてしまってはあとで相手が困るし、自分が人に依存することになってしまうのも問題です。
愛し合う、互いに幸せにし合う関係が悪いわけはありません。でも、愛しすぎによる問題が発生してしまうこともあります。
一つは、どちらか一方がその関係をイヤだと思ってしまった場合です。他に愛する人ができた場合や、自分の生き方ができていないと悩んでしまう場合などです。
もう一つは、まわりの人間関係に支障がでてしまう場合です。たとえば、親子が依存し合っていて(「マザコン」など)、子供の配偶者との関係に問題が生じてしまう場合です。
依存と深い愛の違いは、一人でちゃんと生きられるかどうかということでしょう。
「二人なら好!好! 一人でも好好」なら問題ないわけです。
「依存」を恐れて愛を控えるよりも、相手の本当の幸せを考えられるようになることが、「依存」に陥らない方法ではないかと思います。
また、自分の幸せを考えられることも忘れてはならないのでしょう。その中で、愛をひろげることも考えられたら、と思います。