愛しすぎ?

 「愛することはいいこと。でも愛しすぎは・・・」

 愛しすぎの一つは、甘やかしすぎてしまうこと。
 甘やかされたために、弱くなってしまったりわがままになってしまった結果、生きていく中で苦しむことになるのは本人です。
 本当の愛にはやさしさときびしさが必要なのだと思います。

 愛しすぎのもう一つは、相手の幸せの自由を奪ってしまうこと。
 相手を幸せにするためと言って、何でも幸せを与えていては、本人が自分で幸せになる余地がなくなってしまいます。
 それがいずれ、自分の幸せ・自分の人生への疑問につながり、「自分の幸せがわからない」「自分の人生を生きていない」と悩むことになってしまうのではないでしょうか。
 幸せは人それぞれです。たくさんある幸せの中から、自分で選んでいくものだと思います。自分で選んで、自分でつかんだ幸せがないと、「自分の幸せ」「自分の人生」とは思えないのではないでしょうか。

 本当に相手の幸せを考えるのなら、愛しすぎに注意したほうがいいでしょう。
 愛しすぎてしまうのは、その危険(長い目で見た相手の不幸)に気づいていないからではないでしょうか。
 悪い言い方をすれば、自己中心的な愛ということです。たとえば、過保護や過干渉(束縛)などがそうです。

 と言っても、「愛することはいいこと」です。愛しすぎを恐れすぎて、愛のパワーを低下させてしまうのはよくありません。
 「相手の(将来も考えた)幸せのために、愛しすぎに注意しよう」という意識があれば、愛しすぎにはならないと思います。



   

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