しあわせ日記

10月21日(火) 「未熟」
 最近、「未熟」という言葉をよく使っている。きのうの日記にも書いたし、きょう書いた「幸せになる考え方」にも使っていた。

 悪い意味で使っているつもりはない。自分が未熟だと気づけることはいいことだと思う。未熟だから成長する余地がある。
 自分の未熟な部分を育てることを考えればいい。

 不幸な出来事があった時に、人や環境や運のせいだけにしたら、不平不満を言ったり嘆くだけで終わってしまう。それだけでいい時もある。でも、多くのことは自分が未熟だから不幸な気持ちをコントロールできないのだ。それを何かのせいだけにして、自分を変えなければ、いつまでも同じことを繰り返し、不幸になってしまう。

 自分が未熟なのが悪いとか、不幸になるのはすべて自分が未熟だから、と言うつもりはない。
 今の自分が未熟なのはしょうがない。「ハオハオ」と受け入れればいい。
 不幸な出来事を引き起こした原因は、自分以外にあることも多い。でも、必要以上に不幸に陥るのは自分が未熟だからだ。

 私は、いつまでも、自分の未熟さに気づきたいと思う。



10月22日(水) 今日のニュース
「安室奈美恵さん、結婚」 号外が出るほどの大ニュース。

「4大証券会社すべてで、総会屋にかかわる不正」があったらしい。

ワイドショーの話題は、「逃走中の整形外科医」。

「景気がよくない」というニュース。

 それぞれのニュースについて、考えたことを書いたのですが(もちろん幸せに関係あること)、結局すべてカットしました。
 「で、自分はどうしようか?」のいい答えが出なかったからです。
 大きなニュースではあっても、自分の幸せには関係がないということでしょうか。
 日本は幸せな国だなぁ。世界には恵まれない人たちがたくさんいる。などとも思ったが、そんな言い方は好きじゃない。
 まぁ、いいか。自分は自分で幸せに暮らせばいい。



10月23日(木) 「愛するということ」
 「愛するということ」(エーリッヒ・フロム/鈴木晶訳/紀伊国屋書店)を読む。この本のカバーには、次のように書いてある。

「愛とは、孤独な人間が孤独を癒そうとする営みであり、愛こそが現実の社会生活の中で、より幸福に生きるための最高の技術である」

 愛は技術であり能力である、という考え方は、私の幸せに対する考え方と同じ。
 第4章は、「愛の習練」。まず、技術の修練について書いてある。
・ 技術の修練には、規律・集中・忍耐が必要。
・ 技術の修得に最高の関心を抱き、
・ 生活のあらゆる場面において習練を積まなければならない。

 幸せになる能力を養成するにも、全く同じことが言えると思う。

 続いて、愛に関してどういう習練が必要か。
・ 自分に対して敏感になる。
・ ナルシシズムの克服 − 客観的に考える能力。
・ 信じること・信念 − 自分自身・他人。
・ 能動性。

 興味のある方はどうぞ。ただし、この本での「愛」は、「恋愛」のイメージするものよりもずっと広い意味。

 もうひと言、印象に残ったお言葉。
「一人でいられる能力こそ、愛する能力の前提条件なのだ」



10月24日(金) 高望みと自己愛
 「TelePal No.22」(小学館)の中の2つのエッセーから。

   「どうすれば、私って、幸せになれるんスかね?」
   「望みが高いのよォ。要求高そうだし」
         (西荻弓絵「ボヤキ猫ふんだりけったり」より)

 「望みが高い」と幸せになれないのだろうか?
 高い望みを持って生きられる人は幸せだと思うのだけれど。
 望みが強すぎるのは、問題があるかもしれない。
 「望みは高く(かつ、低い望みも含めて広く)、
  現実の許容レベルは低く(小さな幸せも感じられる)」
 こんなのがいいような気がする。

   「自己愛強しの女は、幸せを理想化しすぎて、結婚できぬのだ」
         (飯島愛「わかってないなー」より)

 「理想化しすぎて」は、「望みが高い」と同じ?

 私は最近、「人を愛せない人は、ケチか臆病者じゃないか」と考えている。
 ケチも臆病(傷つくのがイヤ)も、自己愛が強いのだと思う。

 高望みも自己愛が強いのも、度がすぎなければいいと思う。本当に手に入れたいものがあれば、そんなの関係ない。
 本当の自分の幸せを見つけることがいちばん。それには、どこを探せばいいのだろう?
 とりあえずは、「幸せのホームページ」と「自分の心の中」。それから・・・



10月25日(土) 結婚の幸せ
 午後から勉強会。今回は、Kさん宅。

 飲み会になり、途中で結婚の話になった。
 「幸せになるには、結婚すればいい」と1人が、私に言う。
 私は、「結婚には幸せがたくさんあるのは確かだけど、結婚しないのにも幸せはたくさんあるよ」と言う。

 きょうの参加者9人中3人が独身。3分の1だ。
 また、メンバーの3人の妹さんが独身だとわかる。
 今の世の中、独身者だからといって暮らしにくくはないのだろう。

 Kさんの子供2人は、ずっとそばで遊んでいた。家庭の幸せが感じられた。
 結婚は大きな幸せになる方法です。結婚生活の中で様々な幸せを感じることができます。安心や安らぎという大きな幸せを与えてくれるでしょう。家族の夢や目標を持つこともできます。幸せにしたい人(夫または妻、子供)が持て、人を幸せにする幸せを味わうことができます。

 みんなが帰ろうとした時、私も立ち上がるが、体重約100キロに腕を取られて引き留められてしまった。結局、Kさん夫妻と、4人で2時頃まで飲んで、泊めてもらった。



10月26日(日) 結婚の不幸
 きのうの日記が「結婚の幸せ」だったので、きょうは「結婚の不幸」。

 私は人生相談を数年に渡って読み続けているので、「結婚の不幸」の話はたくさん知っている。人生相談で一番多いのは、夫婦の問題のような気がする。
 元々他人の2人が、親密な関係を持とうとすれば、それなりの問題が起きるのもしかたがないのかもしれない。

 かといって、未婚の人が「結婚の不幸」を想い、結婚しないと決めるのはどうかと思う。
 「結婚の幸せ」を想う人と、「結婚の不幸」を想う人。どちらが幸せな人かは、明らかだと思う。

 「結婚の不幸」が多少あったとしても、ふつうは「結婚の幸せ」のほうが、多いと思う。だから、ほとんどの人は結婚するのだろう。

 武者小路実篤さんは、このように書いている。

    馬鹿な者は、独身の間は結婚した時のよろこびを空想し、
          結婚すると独身の時のよろこびを空想する

 結婚もしていないのに、結婚の不幸を空想するのも、馬鹿な者なのだろう。



10月27日(月) 幸せそうなたけしさん
 夜、「ETV特集」(NHK教育テレビ)で、「北野武、ベネチア映画祭を行く〜グランプリまでの軌跡」をやっていた。
 密着取材という感じの、何か坦々とした番組だった。
 だから逆に、私の印象に残ったのは、たけしさんの恥ずかしげで幸せそうな表情だった。

 たけしさんは受賞決定前に、「上映後の拍手と、多くの人から受けた評価だけで十分だ」と言った。きっと、それだけでも十分に幸せだと思ったのだろう。
 また、ベネチアでの短い時間を振り返って、「祭りのようだった。でももっとすごい感じ」「夢のようだった。それにしては現実的だった」と言った。そして最後に、「また同じような夢が見れたらいいな」と言った。

 そこには、幸せを感じ、新たな夢を持ち、でもそれほど気負わない姿勢が感じられた。
 私は、そんな姿勢がいいな、と思った。



10月28日(火) シングルライフの幸せ
 今週は、「結婚」について考えています。そのことは人生相談人生相談のコーナーに書くことにします。きょうここでは、独身者の幸せについて。

 独身者の幸せで一番大きいのは、「自由」だと思います。時間・お金・精神の自由があります。
 自由な時間を仕事・趣味・友人関係・ライフワーク等に十分に使うことができます。
 お金も自分の幸せのために自由に使えます。
 精神的にも自由に、誰を好きになり、誰の幸せを考えてもいいはずです。精神的な自由は、気楽と言うこともできます。

 独身者の不幸も個々にあると思いますが、数えるのはよしておきます。
「不幸を数えて暮らすより、幸せを数えて暮らそう」

 私は、シングルライフを十分に幸せに過ごしていますが、結婚は大きな幸せになる方法だと考えています。でも、「結婚しなくちゃ幸せになれない」ことはないし、結婚の幸せと独身の幸せを比較する気もありません。
 結婚には結婚の幸せ、独身には独身の幸せがあります。自分の幸せを数えて暮らせばいいのです。また、今の独身より幸せだと思う結婚に変わってもいいし、今の結婚より幸せだと思う独身に変わってもいいわけです。

 結局、今の自分の幸せを味わって暮らし、明日の自分の幸せを求めるのがいい、ということです。



10月29日(水) 幸せについて教えてくれる人
 先週土曜夜放送の「未来潮流」(NHK教育テレビ)のビテオを見る。
 トーク・ドキュメント「新しい世代との対話〜空白の10代」と題し、スタジオに40人の10代を集め、3人のゲストと対話をする企画。

 ゲストの1人、瀬戸内寂聴さんのお言葉。

   (1)「人間は幸せになるために生まれてきた」
   (2)「自分だけが幸せでは、完全に幸せではない」
   (3)「誰かを自分の存在で喜ばすことができる。それが人間の幸せ」
   (4)「自由に好きなように生きられるのが一番幸せ。
        そのためには、能力をつけなくてはダメ」

 さすがのお言葉ですね。
 それに対して私が思ったこと。
(1) 私もそう思います。
(2) 考えてみます。近々書こうと思います。
(3) それも人間の幸せの1つだと思います。
(4) ハオハオ。この能力って、幸せになる能力のこと?

 いろいろな子がいました。瀬戸内さんの名前も知らない子、話をちゃんと聞いていない子、意見を聞かれても「言いたくない」と言う子、反対意見を言われると「もういいですから」と言う子、どこかで聞いたような一般論しか言わない子、など。
 なかなか対話になりませんでした。空白の10代だからでしょうか?番組の作り方の問題でしょうか?

 ひとりの子が言いました。
  「そういうことを教えてくれる大人はいなかった」

ここにいます 他にもいます



10月30日(木) 夫婦円満の方法
 午後、「小朝が参りました」(NHKテレビ)の再放送をやっていた。

 春風亭小朝さんは、ダンナさんが浮気をしないようにするためには、もっと帰宅したダンナの話を聞いてあげたほうがいい、と言った。

 私の考える夫婦円満の方法は、ダンナさんは奥さんの話をよく聞いてあげること、奥さんはダンナさんの前で機嫌よくしていること。(独身の人もこれができると少しはもてるようになるかもね!?)

 昨晩の「おしえてアミーゴ!!」(TBSテレビ)では、主な離婚の理由を次のように挙げた。
  アメリカ          日本   
1.会話の不足      1.性格の不一致
2.夫の浮気       2.夫の暴力  
3.経済的な理由     3.夫の浮気  

 いつも思うのだけど、「性格の不一致」ってあいまいな表現だよね。
 会話がないから仲が悪くなるのか、仲が悪くなると会話がなくなるのか。

 とすると、会話をすることが夫婦円満の方法かと考えるが、義務的な会話はイヤだし、ヘタな会話はケンカの元のような気もする。

 結局、夫婦円満の方法と言えば、愛し合うこと。互いに相手の幸せを考えること。そのためには、人を幸せにする自分の幸せを知り、喜んで実践すること。その第一の方法が、相手の話をよく聞くこと。



10月31日(金) ちょっとあったかい朝
 今朝電車の中で、私の横に立った若い女性がデイバッグ(小さいリュックみたいの)を身体の前にしょい直した。
 こういう場面を実際に見たのははじめてで、思わずほほ笑んだ。

 駅から歩きだし、あたたかい日差しを感じた時、ある歌が思い浮かんだ。
「Sunshine on my shoulder makes me happy.」
 先頃、飛行機事故で亡くなられたジョン・デンバーの歌だ。
 私は、「幸せになる方法」を「How to meke us happy.」と英訳している。

 橋を渡る時、河原に黄色い花が見えた。セイタカアワダチソウだ。
 この季節以外は、ただのよくある背の高い雑草。私がその花が咲いているのに気づいたのは3・4年前で、少し驚いたのを憶えている。
 みなさんのまわりには、咲いていませんか? セイタカアワダチソウ。
 よーく見ると、ちーさい幸せの花がいっぱい咲いているんですよ。