しあわせ日記

6月1日(日) 肩こり
 今朝の「目がテン!」(日本テレビ)のテーマは「肩こり」だった。
 肩こりとは、肩の血行が悪くなり、静脈の中に老廃物がたまり、その老廃物が神経を刺激するために感じる、張り・こり・痛みなどの自覚症状。
 血行が悪くなる原因として、腕を支え続けるような姿勢の継続、ストレスなどによる精神的な緊張、寒さなど。
 日本人に肩こりが多いのは、姿勢の悪さが大きな原因だそうだ。いわゆる"猫背"がよくないという。

 私は以前に、「肩こりに相当する英語はない」と書いたが、番組の中では"stiff shoulder"という英語があるという。stiffとは、「堅い、こわばった」という意味。1975年に世界保健機関の文書に記されたという。でも、本当にアメリカ人のどのくらいの人が知っているのだろうか?番組の中でインタビュー調査でもしてくれたらよかったと思う。

 肩こりの定義で大きいのは、あくまでも自覚症状だということだ。本人が肩がこっていると気づいているかどうかだ。そして、どのくらいそれをイヤがっているかだ。私は、自分は肩がこると思っている人は、余計に肩がこるのではないか、少なくともそう感じるのではないか、と考えている。人間にはそういうことがある。

 肩こりの人への私からのアドバイスがある。それは肩こりを100%治そうとしないことだ。100%近く治すことは難しい。一時的に治ったとしても、またすぐにこる。実質50%、感覚(自覚症状)として70%くらい軽くなったらそれでいい、と考えれば簡単なストレッチングで十分だと思う。
 少しくらいの肩こりはあっても、生活を楽しむことを心がける。楽しいこと、夢中になれることをしていれば、肩こりのことは忘れてしまう。
 これは、人生の中の問題や悩みにも言えることだ。すべての問題をなくさなければいけない、と思っていたら大変だし、ゆううつになる。少しくらいの問題はあるけれど生活を楽しもう、というのがいいと思う。



6月2日(月) 雑木林
 夜6時50分からNHK教育テレビで「やってみよう なんでも実験」という30分の番組がやっていた。今日の「雑木林は発見ひろば」というタイトルにひかれて、見てみた。
 番組のはじめに、オオバコの茎で引っ張り相撲をやったのは、なつかしかった。
 いろいろな草や木を観察したり、ハッパや茎で笛をつくって吹いたりしていた。

 私は物心ついた時から相模原に住んでいるが、子供の頃には雑木林で遊んだ記憶もある。カブトムシやクワガタやセミをよく捕りに行った。隠れ家を作ったり、ツルを使ってターザンごっこのようなこともした。
 家から少し歩けば、ザリガニやドジョウなどもいた。家のそばの田んぼには、オタマジャクシやタニシなどもいた。
 そういえば子供の頃には、その辺にチョウチョやトンボがたくさん飛んでいた。テントウムシやバッタやカマキリなどもいた。イモリやヤモリもいた。カタツムリもナメクジもいた。
 そこいらになっていた野イチゴや桑の実やグミを採って食べた。
 いろいろと想い出すとなつかしい。今、想うと幸せだったと思う。

 明日の朝は、木立の間を少し歩いてみようと思う。純然たる雑木林は知らないが、林らしい所はいくつか知っている。何か新鮮な出会いや発見があるかもしれない。



6月3日(火) プロフェッショナル
 夕方の「スーパーJチャンネル」(テレビ朝日)で、元NBA(全米プロバスケットボール)のスーパースター、マジック・ジョンソンに、元ヤクルト・スワローズの荒木大輔さんがインタビューした。

 マジックはAIDSの原因となるHIVに感染し、NBAを引退してから、マジック・ジョンソン・オールスターズ(元NBA選手などで構成)を率いて世界を回っている。私は過去に3回観に行ったことがある。
 マジックはプロフェッショナルだ。NBAの現役時代からそうだったが、観客を楽しませることを忘れない。そして、笑顔が素敵だ。

 荒木さんからの病気に関するインタビューに次のように答えた。
「病気になったら終わりだと思う人がいるが、そうじゃないんだ。
 (病気の治癒には)心の問題が大きい。
 だれでも恐怖心はある。それを少しずつ取り除くように努力する。
 楽しいことをするように考えて、微笑んで暮らすことが大事なんだ」
 マジックの言葉には説得力がある。マジック自身が実践しているからだ。

 きのうの「ひとつ屋根の下2」(フジテレビ)では、"ピカリン"こと前園俊雄(宇梶剛士)がカッコよかった。宇梶さんは役作りのために、一部を残して自分の髪を剃った。気が弱そうでコミカルなイメージになっていた。きのうの達也(江口洋介)との剣道での決闘場面では、完全なスキンヘッドにし、本来の凛々しい二枚目の姿を出した。
 先月末の読売新聞の取材に、宇梶さんは次のように言った。
「役作りのために髪を抜いたり、体重を増減させたりするロバート・デ・ニーロのような役者がいる。その一方で、『横顔はこっち側だけから撮ってくれ』と要求する人もいる。僕はデ・ニーロのような役者になりたい。それだけです」
 やはり、プロフェッショナルだ。

 私たちは、仕事以前に人間として生きている。金銭的なことを考えなければ、"生きるプロフェッショナル"だ。だったらもう少し、よく生きること、幸せに生きることを考えて、努力してみてもいいのではないだろうか。



6月4日(水) 日記書くの忘れた
 今日のアップロードをして、気づいた。「日記、書いてない」
 忘れていたというよりも、書いたつもりになっていたのだ。

 これで終わりでは淋しいので、本の紹介をします。
「7秒の幸福論」(秋元康・集英社文庫)。この本は「幸福論」というタイトルになっているが、中身は恋愛論だ。
 そこで、私が幸福論に変えてみます。

「自分の恋と他人の恋をくらべてはいけない」
    → 「自分の幸せと他人の幸せをくらべてはいけない」

「恋愛には正解がない。恋の正解は自分がつくるもの」
    → 「幸福には正解がない。自分の幸せは自分でつくるもの」

「自分のやったことを正解にする」
    → 「自分のやったことを幸せだと思えばいい」

「減点式より加点式の恋がおトク」
    → 「減点式より加点式の幸せがおトク」
    → 「不幸を数えるより幸せを数えよう」

 恋愛も幸福の一種だから、「7秒の幸福論」でもいいような気がしてきた。
 ところで、「7秒」って何?



6月5日(木) 弱志と被暗示
 夕方の「スーパーJチャンネル」(テレビ朝日)で、出社拒否症について扱っていた。その原因として多いのは、1.アルコール依存 2.うつ症状 3.原因不明。最近、若い人で原因不明が増えているという。そんな若者について、弱志(意志が弱い)と被暗示(暗示にかかりやすい)の2つの特長を挙げていた。

 私は、今月の人生相談で「自分がコントロールできない」という問題について考え始めた。「わかっちゃいるけど××」というのは、まさに弱志と被暗示によるところが大きい。「もう少し意志が強ければ○○」や「××だと思い込んでいるから××」のように感じられることがある。
 しかし、そう簡単なことではない。人の心はやっかいなものだ。

 私は、「自分は意志が弱い」と長い間思っていた。何かを選択するときに迷ってばかりいたり、ノーと言えなかったりした。
 また、私は被暗示性が強い。その証拠の1つは乗物酔いだ。私は小学校から高校の修学旅行まで、バス旅行では必ず車酔いをした。バスに乗った瞬間からそれが気になり、気分が悪くなった。

 意志が弱いのは、慎重な性格であり、思慮深いとも考えられる。慎重な人はミスも少ないし、大きな失敗はめったにしない。「私は考えるのが好きなんだ」とわかって、それほど大した問題ではなくなった。そして私は、やりたいことをやって生きよう、と決めてからは、意志の弱さが気にならなくなった。
 被暗示は実は長所だった。プラスの暗示をかければ、それにかかりやすいのだ。自分の暗示性に気づけば、それを自ら利用するように心がければ、自分をいい方向に変えることができる。

 今気づいたが、最近、自分の欠点について考えることがなくなっていたようだ。自分が幸せに暮らせるようになれば、自分の欠点探しもしなくてよくなるようだ。
 人は幸せに暮らしていないと、その犯人探しをし、自分の欠点や人や環境を犯人に仕立て上げる。真犯人は、自分が幸せに暮らそうと本気で心がけていないこと、ではないだろうか。だって、欠点があったって、少しくらいイヤなことがあったって、幸せに暮らすことはできるのだから。



6月6日(金) 幸せに暮らす人
 昨日の夜、NHK教育テレビで放送された「ETV特集 ヒューマン・ドキュメント・シリーズ」をヒデオで見直しながら、書いている。

 「一歳になった宇宙へ〜安積遊歩さんと家族の日々」
 安積遊歩(あさかゆうほ)さん・41歳は、109cm、29kg。生まれたときから"骨形成不全症"。現在外出するときには車イスだ。20歳までに20回以上の骨折と8回の手術のため、入退院を繰り返した。その当時のノートには、「人に助けられるのがイヤでたまらなかった」と書いてある。
 20代になり、障害者運動に参加し、アメリカに留学することで、生き方が変わった。人に頼むことを通して、多くの友人をつくってきた。カウンセリングの勉強をし、障害者のカウンセリングを始めた。過去の苦しみや体験を手記にまとめ、「癒しのセクシー・トリップ〜私は車イスの私が好き」を出版した。読者から多くの反響があった。講演の依頼が入り、今では年に50回以上の講演をこなす。そして、本の読者や講演の参加者との出会いを大切にし、多くの友達ができた。アパートには、多くの人が訪ねてきて、一時的に同居する人もいる。

 講演をきっかけに知り合った1人が、夫の石丸偉丈(ひでたけ)さん・24歳だ。3年前大学生だった偉丈さんは、「人とのつながりがもてない」と悩んでいた。遊歩さんに出会って、自分はこんなに幸せに暮らしていない、とショックを受けた。自分のまわりを見渡してみて、障害がなくても幸せそうにしている人はほとんどいないと思った。2年前から遊歩さんといっしょに住むようになった。

 そして、遊歩さんが妊娠した。
 骨形成不全症の、子供への遺伝の確率は50%。遊歩さんは、「障害を持つ子供を否定できない」と、宇宙(うみ)ちゃんを産む。

 ラストシーンは、宇宙ちゃんの1歳の誕生日パーティ。たくさんの仲間に囲まれ、遊歩さんは宇宙ちゃんに言う。
「自分で考えて、自分で選んで、自分で決めることを、全面的に応援します。
 あなたの人生ですよ。何もかもがあなたのものですよ」
 「いつか宇宙ちゃんと2台の車イスを並べて世界を旅したい」が、遊歩さんと偉丈さんの願いだそうだ。



6月7日(土) バイロン
 きょうはバスケットの仲間・バイロンのお別れ会になった。バイロンは日系アメリカ人で、日本では通信社と新聞社に勤めていた。いっしょにバスケットをやったのは1年ちょっとだった。合宿にも参加したし、いっしょに海水浴にも行った。
 練習終了時に、英語と日本語の両方でスピーチをしてくれた。素直な感謝の気持ちが伝わってきた。

 その後飲み会に行って、今後のことを聴いた。今月カルフォルニアの家へ帰り、8月からはハワイ大学の大学院で法律の勉強をするという。アメリカでは一度就職した後に、学校に入り直して勉強して、新たな道に進む人が多いという。ある程度社会を知ってから、自分の道を選択していくのはいいと思う。

 居酒屋を出たところの路上で、みんなでバイロンを胴上げした。バスケットの仲間との出会いが、バイロンの日本でのいい想い出になってくれればと思う。



6月8日(日) ニンニク
 今夜の「発掘!あるある大事典」(フジテレビ)のテーマは「ニンニク」だった。ニンニクは、健康・美容・スタミナにいいという。それに何よりも美味しい。ニンニクのニオイについても取り挙げていたが、次のようにまとめていた。
「独特のニオイがあることがニンニクの真髄である事を理解して、
 うまく付きあうべし!」

 欠点がない、問題がない、トラブルがない、リスクがない、など完璧を求めても、世の中に完璧なものなどほとんどない。欠点のない人はいないし、問題のない家庭もなければ、まったくトラブルのない人間関係なんておかしいし、リスクのない夢もない。

 欠点はあるがすごく魅力のある人と、
   欠点がほとんどなく魅力も少ない人のどちらがいいか?
 リスクは大きいがやりがいのあることと、
   やりがいはないがリスクもないことのどちらをしたいか?
 苦労もあるけど大きな生きがいのある人生と、
   平穏無事で平凡な人生のどちらがいいか?
 一概にどちらがいいとは言えない。その時々で、選択すればいい。ただ頭から安全第一を考えるのではなく、時には冒険をするチャンスだけはねらっていたい。世に本当に取り返しがつかないことはほとんどない。

 私は、ニンニク、納豆、梅干し、チーズ、コーヒー、ビールは大好きだ。でもいずれも始めてのときを思い返すと、とてもおいしいとは思わなかった。
 世の中にはそういうものがたくさんあるのだろう。



6月9日(月) あちゃら
 インターネット情報マガジン「あちゃら7月号」を買う。
 先週末に「あちゃら」から、メールで「幸せのホームページ」の紹介を掲載しました、と連絡があったからだ。

「オススメ HOMEPAGE BOX」というコーナーの中を探す。「趣味/生活」というジャンルの中に見つかった。今月の535のホームページの紹介の中の1つだ。実を言うと、今いちうれしくなかった。
 なぜかと言うと、メールの中の「抽選の結果」というたったひと言のせいだ。これがなかったら、大喜びしていたと思う。
「抽選の結果」というのは、あちゃらホームページのNAVIという検索システムに登録されたホームページの中から抽選で決めたということだ。ホームページの内容が評価されたわけではない。

 私だったら、事実はどうあれ、「抽選の結果」などとは書かないと思う。「オススメ HOMEPAGE BOX」に掲載しました、だけならすごく喜ばれると思う。なんたって、「オススメ」だもの。
 待てよ。それでは本を買った読者の立場はどうなるんだ。「オススメ」などと言っておいて、見てみたら、ぜんぜん更新してなかったり、工事中だったり、すごくつまらなかったら、どうするんだろう。「どこがオススメなんだ」と怒るかもしれない。
 あらためて、掲載されているホームページの紹介文(約100字)を読み直してみる。それなりのコンセプトや特長が読み取れるものが多く、「オススメ」の感じがする。

 真相はわからないが、たったひと言、ちょっとした物の言い方で、相手の受ける感じが変わることかある。少しでも相手の身になって考えることができれば、少しは人を幸せにできると思う。

 でも、本当はうれしいです。リクルートの「あちゃら」のスタッフの皆さん、ありがとうございます。



6月10日(火) 自分さえよければいいのか
 きのうの「ひとつ屋根の下2」(フジテレビ)から、
「自分さえよけりゃいいのかよ。オマエそんなヤツだったのかよ」(ミキ)
 そんな言い方ないだろう。誰だってそんなヤツになりたくないよ。

 誰だって自分が大切だ。もっと自分を大切にするべきだ。自分をそんなに苦しめることはない。でも自分を甘やかすのは、自分を大切にすることではない。自分のことだけを考えるのが自分を大切にすることではない。そんなヤツは人に嫌われて当然だ。まわりの人に嫌われては幸せに暮らせない。
 自分を幸せにしようとしていない人は、自分を大切にしていない。

 小雪姉ちゃんも言っていた。
「自分のことが大切で涙が出るのはステキなことでしょ。
 本当の自分はもっとやれるはずなのにって、
 くやしくて泣くのは自分が好きになりかけてるのよ。
 お姉ちゃん、自分が好きな人が好きよ。
 そういう人は頑張れるの。
 自分にも、まわりの人のためにも」

 きょうの「総理と呼ばないで」(フジテレビ)から、
「私の責任です。全部私が悪いんです。
 すみませんでした。ゴメンナサイ」(総理)
 自分の人生の責任は、全部自分にある。でも間違ったら、謝ってしまえばラクになる。あとはなるようになる。

ドラマの世界って現実ばなれしてるかな?  オマエもだよ!


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