しあわせ日記


2月21日(金) インターネットテレビ電話
 今朝、インターネットテレビ電話を初体験した。相手は現在アメリカ西海岸サンノゼに勤務しているKさんだ。Kさんは大学の同級生で勉強会の仲間だ。昨晩Kさんからメールが届いていた。明日の勉強会にインターネットで参加したいということだ。Kさんの勤める会社で開発したビデオ会議システムが使えるとのこと。私は何だかよくわからないが、インターネットでサンノゼから勉強会に参加するという企画に興奮した。
「今日の日本時間朝7時からテストしてみましょう」と返信メールを出した。日本とサンノゼの時差は7時間(正確には17時間)。日本の朝7時は向こうの午後2時だ。メールの指示に従って、Kさんの会社のホームページからソフトをダウンロードし、セットアップして昨晩は寝た。

 今朝6時前に起きて、いつもの日記のアップロード等の作業をし、6時半頃にビデオ会議システム『モネ』をはじめて起動する。モニタにhondaとタイトルのついた小さなウィンドウが現れた。とりあえず、メニューの内容を見て回る。アドレス帳が見つかったので開き、Kさんの名前とメールアドレスを入力する。ヘルプファイルをひと通り読んでみたら、あとは相手をコールすれば良さそうだ。
 朝7時にKさんをコールした。モニタにもう1つのウィンドウが開き、その中には机に向かうKさんの横顔が映った。この時になってやっとこのソフトが、例のCU−SeeMeと同様であることがわかった。マイクに向かって「Kさん!」と呼びかけたが、Kさんは気づかずに机に向かったままだ。そこでマイクを2・3回たたいてみた。すると私のマシンのスピーカーから「コツコツ」と音がし、マイクが生きていることがわかる。すると画面のKさんがこちらを向いた。そして「聞こえますか?」とKさんの声が届いた。私は「はい」と言ったが声は届いていない。マイクに口を近づけ大きい声で「はい、聞こえます」と言うと、やっとこちらの声が向こうに届いた。その後Kさんの声による指示で、A/V設定のウィンドウを開き、マイク音量のボリュームを調整したら、こちらの声もラクに届くようになった。まさにテレビ電話だ。しかし、私の事務所にはビデオカメラがないのでKさんから見ると、インターネットフォンになっているはずだ。hondaのウィンドウにはイラストが表示されている。こちらにカメラがあれば、そこに私の姿が映るはずなのがわかった。

 きのうの夜の時点では正直なところ、こんなにうまくいくとは思っていなかった。とりあえず試してみようという気持ちだけだった。相手の画像はぎこちなくではあるが大きな動きはわかる。音声も十分に聞き取れる。予想以上だ。Kさんの話によると、回線が混でいると聞き取りにくくなるという。とにかく、明日の勉強会のスペシャルゲストの参加が決まった。明日の午後3時(向こうは夜10時)にこちらからコールすることにし、テレビ電話を切った。
 約40分間の通話だったが、日本とサンノゼとの会話に興奮した。まだ8時になっていない。テレホーダイの私はただでサンノゼと40分間もテレビ電話をしたのだった。



2月22日(土) 勉強会
 今日は今年はじめての勉強会。私の事務所で新年会を兼ねて鍋パーティ。出席は10人。そして、1人はサンノゼからインターネットテレビ電話で参加だ。全メンバーは現在11人。全員参加でうれしい限りだ。

 前半はサンノゼのKさんが主役だ。午後3時から6時までつなぎっぱなしだった。Kさんの近況や使用したビデオ会議システムについてなど、話は続いた。
 中盤は鍋が主役。人数が10人なので鍋を2つにしたついでに、2種類の鍋を作ることにした。1つはオーソドックスな寄せ鍋。魚介類と豆腐と野菜。ゆず入りポン酢で食べる。もう1つは辛いチゲ鍋(キムチ鍋)。ブタ肉に豆腐、白菜など。作る前は誰もが出来を心配していたが、どちらも上出来。寒い冬に仲間が集まれば鍋が一番を実感した。
 後半は昔話が主役。学生時代の話からはじまり、最後は子どもの頃視たテレビ番組の話で盛り上がった。アニメ、青春ドラマ、アメリカのアニメやドラマなどと話は続いてゆく。世代の違う人が聞いたら、わからないことばかりだろう。あらためて同じ時代を生きてきた仲間だと思った。

 知り合って20年以上、勉強会も10年以上続いている。気心の知れたいい仲間だ。末永く続けばいいなと思っている。まだしばらくは大丈夫だろう。友達は人生の大きな財産だと思う。



2月23日(日) ネギ
 今朝「目がテン!」(日本テレビ)のテーマは「ネギ」だった。長ネギの話だ。長ネギにはイオウ成分があり、それがあの臭いともなり、また食べると身体の中から温めるという。その効果は生のときだけで、加熱するとなくなるという。

 私はネギが好きだ。長ネギ、玉ネギ、ニンニク(ネギ類らしい)。特に長ネギはよく食べる。そして生で食べることが多い。夏にはそうめん・ひやむぎ・冷やしうどんなどの麺類と冷やっこ。その他の季節にもうどんやラーメンにはきざみネギを欠かしたくない。もちろん大好物の納豆にネギはつきもの。年間を通してネギを食べない日は少ないようだ。
 昨日の鍋パーティの買い出しの時にも、あまっても私が食べればいいと思い6本買った。もっとも10人ですべて食べてしまった。そういえば昨晩、冷蔵庫の中にあったニンニクの醤油漬けを出したら、仲間にも好評だった。

 なんとなくではあるが、生のネギを食べると少し元気になれるような気がしていた。今日の「目がテン!」で身体が温まることを知り、その理由がわかった。
 「目がテン!」の来週のテーマは「早起き」だそうだ。これまた私に合ったテーマで楽しみだ。



2月24日(月) 「深夜特急」ロンドン到着
 今朝電車の中で「深夜特急」(沢木耕太郎・新潮文庫1〜6)を読み終えた。特急には程遠い各駅停車の約1ヶ月半をかけた読書だった。猿岩石がきっかけだったが、電車の中をずいぶん楽しい時間にしてもらった。結局一度もヒッチハイクの場面は出て来こなかった。後半のデリーからロンドンまでは乗合いバスにこだわった旅だった。この本の主人公はもちろん沢木さんご本人だが、その中の短い場面に登場する人物たちとの様々な出会いが大きいと思う。世界にはいろいろな人がいて、それぞれの生き方をしている。
 ラストもよかった。通勤の途中駅で本文を読み終えたが、後ろに掲載されていた井上陽水さんとの対談は後日に読むことにし、余韻を楽しんだ。なんとなく口元がゆるむような感じが残った。これから読まれる人のためにこれ以上は控えます。

 またいつか読み直したいと思っている。たぶん来年になりそうだ。1年後に読み直すというのは私にとっては特上の扱いだ。また1冊、いい本に出会えてよかった。この出会いも大切にしたいと思っている。猿岩石と日本テレビに感謝した方がいいかもしれない。



2月25日(火) ライバルは22歳?
 昨晩すごいホームページに出会ってしまいました。その名も「幸せのヒント」。コンテンツ(中身)の質も量もなかなかのものです。私と共通する考え方もたくさんあります。考え方のベースには「アダルトチルドレン」という心理学から始まったものがあります。しかし、それだけではないことは「幸せのヒント」というタイトルからも察せられます。実はまだ半分も読み終わっていないので、十分に理解しているわけではありません。
 いちばん驚いたのは、作者の加藤裕明さんが1974年生まれと書いてあったことです。ということは、22歳(1・2月生まれなら23歳)。アメリカに留学中の大学生だそうです。私の22歳の頃にくらべると月とスッポンです。私の22歳は、コンピュータとバスケット、あとは憶えていないような生活でした。「幸せ」なんて全然考えていませんでした。

 それが22歳の加藤さんときたら、考えていることがすごい。説得力のあるしっかりした文章。強力なライバル出現!?
 さっそく加藤さんにメールを出そうと思っています。(この日記に書いたことも許可してもらわなくちゃ)
 加藤さんに負けないように、私も頑張ろうと思います。





2月26日(水) 鼻歌
 先週末からの寒さは続かず、逆に昨日から2月とは思えない暖かさだ。散歩大好き人間の私でも、寒い季節には散歩の回数が若干減る。外に出てしまえば寒さも自然のことと思えるが、その前に散歩に出ようと思い立つ回数が減るようだ。でももう明日の朝は散歩しようと決めている。

 私は散歩に限らず、歩いている時にはよく鼻歌が出てくる。鼻歌というより音を出さないハミングだ。夜道では好きな歌をうたいながら歩くことも多いが、それとは別に無意識に鼻歌が出ていることがある。
 それにはマイブームがあって、流行り廃りが多い。
 最近よく出てくるのが「新世紀エヴァンゲリオン」の後テーマだ。英語の歌詞のためハミングになるのだろう。
 定番のメロディーもある。たとえば「北の国から」のテーマ。さだまさしさんのハミングの曲だ。もう1曲は学生時代に観た映画のテーマ曲だ。映画のタイトルもストーリーも忘れてしまったが、そのメロディーだけは延々と口ずさみ続けている。ただその曲は、晴れた日、道を歩いている時だけに自然に出てくる。いい気分になれる。
 コマーシャルの1フレーズがクセになることもよくある。最近では「ラララ無人君」とか「フォレフォレ・フォーレント」とか。

 鼻歌はその時の気分を変えてくれる。楽しい曲は楽しい気分に、やさしい曲はやさしい気分になれる。掃除とか食器洗いの時などには楽しい鼻歌まじりにやると、面倒くさいと思わずにできることがある。
 たかが鼻歌だが、その効果は意外に大きい。時には鼻歌まじりもいいかなと思う。



2月27日(木) あいさつ
 今朝は5時半から散歩に出た。まだ夜だ。最近、6時頃に出ると夜が明け始めているようになった。季節が春に近づいている証拠だ。今朝は春のような暖かさだった。散歩日和だ。
 まず歩いて15分くらいの天神様に行った。まだ夜だった。次はどっちへ行こうかと考えた時、もう少し先にも1つ神社があることを思い出した。東に向かって歩いて行くと、前方の空が少しずつ白くなった。そこからいつも行く近所の神社へ向かう途中にも1つの神社があるのに気づいて立ち寄ったので、結局4つの神社をはしごしたことになった。それぞれの神社でお祈りはしたが、別に信心深いわけではない。

 2番目の神社の帰りがけに、トレーニングウェアを着てジョギングしてくる青年と参道ですれ違った。互いに少し道をよけ合う形となり、私は会釈をした。私は目線を下げ、相手もジョギングのままだったが、相手も会釈したように私は感じた。

 先日ドイツに住んでいる日本人の方からいただいたメールで、「あいさつをしない人が増えて残念だ」というようなご意見がありました。知人同士であいさつがないのはちょっと問題があるかもしれません。
 私は散歩の時には相手の様子を見て自分の態度を決めます。顔がこちらに向けば会釈をし、目が合った時には「おはようございます」とあいさつするという感じです。散歩目的の人、特に女性の方にはあいさつをする人が多いようです。意識し過ぎずに自然にしようと心がけ、最近はだんだんできるようになりました。気持ちのいいあいさつが交わせた時にはうれしいものです。
 相手が顔をそむけたり、あいさつをしないからといって、自分が不機嫌になるのは損だと思います。相手には決して悪意があるわけでもなく、見知らぬ同士が無言ですれ違うことは無礼なこととも思えません。考え方や習慣が違う程度のことです。また単に気恥ずかしかったり、臆病な人の場合が多いと思います。日本人には多いのかもしれません。

 話は元に戻って、ジョギングの青年とすれ違ってから、私は鳥居のところで振り返り、彼の様子を見ていました。彼は社の前で大きい鈴の綱に手をかけて左右に動かしましたが、鈴の音はこすれ合う程度にしか聞こえませんでした。私は、たぶんまわりの民家への気遣いだろう、きっとやさしい人だろう、と推察して微笑みました。
「いいようにとる」というのは、自分のためにいいのだと思います。



2月28日(金) 2月を振り返って
 今日で2月も終わりです。2月を振り返るために日記を読み返してみようと思った。日記の目次を見たら1月の最後に「1月を振り返って」とあるので、先月は何を書いたのだろうと読み始めた。あるところで"ドキッ"とした。
「今日の心の散歩」は2週間で消滅しました。2月には新たに復活させます。
2月も終わりだというのに、復活どころか忘れている始末です。これには・・・
この言い訳は長くなるので、次のトキオ通信・近況(3月3日)に書きましょう。

 2月の日記をすべて読み直してみたが、目が疲れた。やっぱり毎日の積み重ねは大きい。1日に少しずつだから書ける。でも1ヶ月たつとこんな量になっている。自分で言うのもなんだが、いろいろなことが書いてあってなかなか楽しい。自分の幸せを書いているのだから当然か。
 最近、幸せのホームページで一番人気は日記だ。(実はカウンタが隠してある)毎日更新ということもあるが、気楽な読み物だからのような気がする。変に理屈っぽい幸福に関する話や、ちょっとあやしい「幸せになる方法」なんかより、健全な感じがする。日記中心に読んでくださる方も大歓迎です。

 ホームページ全体を振り返ると、なかなか思うようには進んでいない。心の散歩のリニューアルは終わり、新たに特選ページのインデックスは追加したが、テーマとしている「ナビゲーション」はまだまだ不十分だ。マンネリ化も進んでいる。単に巨大化するだけでまとまりがなく、ページの内容もいまいちだ。
 このくらい自覚していればまあまあでしょう。あとはいかに問題に取り組むかだ。

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