しあわせ日記

人間関係のこだわりを捨てれば

 人間関係で悩みやすい人の中には、「“誰とでも”“すぐに”“すごく”仲よくなれないといけない」のような無意識の思い込みがあるのかもしれません。それでは、自分の思い通りにならなくて苦しんでしまうことが多いでしょう。
 「誰とでも仲よくしなくてもいい」「そんなに親しくならなくてもいい」「この人とはそれなりにつきあえばいい」などと考えられるようになれば、人づきあいがもっとラクになるのではないでしょうか。

◇親しい関係にこだわらない
 「人と親しくできない」「親友がいない」と悩む人がいます。
 そもそも、“親しい関係”とはどういうことでしょうか?
 頻繁に会う関係、長時間一緒にいる関係、深い内容(人生の問題や悩みなど)の話をする関係、趣味や遊びを一緒にする関係、一緒にいてラクな関係、安らげる関係、信頼できる関係、相思相愛の関係……。
 人間関係にはいろんな形があっていいはずです。というよりも、人と人とのすべての組み合わせで違う関係のはずです。互いに納得していればどんな関係でもいいのです。
 「こういう関係にならないといけない」のように形にこだわらないほうがいいでしょう。

 「そんなに急に親しくはなれない」。
 人と親しくなるのにはふつうはそれなりの時間がかかるものです。ましてや、人づきあいが苦手な人は特に。
 そして、親しくなるまでにはちょっとした問題はあるものです。ちょっとしたことでつきあいをやめてしまっていては、親しい友達はなかなかできません。  それでも、つきあいを大切にしていれば、親しい友達もきっとできるはずです。

 「そんなに親しい友達がいなくても大丈夫」。
 親しい友達がいなければ暮らしていけない、幸せになれないということはありません。
 ましてや、親友と呼べるような人がいなくても幸せに暮らしている人はたくさんいます。

 「親しい関係を求めるのはいいこと、求め過ぎるのは……」。
 実際には、「親しくなろう」と意識して友達とつきあう人は少ないでしょう。
 つきあっているうちにいつのまにか親しくなっていたというのが一般的です。
 「親しくなりたい」と意識して努力するのもいいですが、意識し過ぎると思うようにいかずに悩んでしまうことにもなりがちです。
 人間関係に百パーセント満足というのは難しいでしょう。八十パーセント満足なら上出来、六十パーセントでもいいのではないでしょうか。相手に完璧を求めたら、不満を感じてイライラすることが多くなるばかりでしょう。

◇こういうつきあい“も”いい
 人づきあいに対する考え方は、人それぞれです。また、特に意識せずにつきあっている人も多いでしょう。人づきあいをどのくらい重視するかも人それぞれです。人づきあいに、どのくらい自分のパワー(時間や労力やお金や神経など)を使うか、もしくは、他のものと比べてどのくらい優先するか、というようなことです。
 実際には、個々の相手(グループ)とのつきあいをどのくらい重視するかです。一つのつきあいを重視すれば、その他のつきあいもしくはその他の生活の比重は減ることになります。自分が誰とのつきあいを重視したいかによって決めればいいのです。また、人づきあい以外のもの(自分の夢や仕事や趣味や家族など)を重視してもいいのです。
 「友達が少ない」と悩む人もいます。
 「友達を増やす努力をしよう」と考えるのもいいですが、「友達が少なくてもいい」「今いる友達とのつきあいを大切にしよう」と考えてもいいのではないでしょうか。
 また、「(親しい)友達なんていなくてもいい」「自分にはこれがある(からいい)」「人づきあいの時間よりも、自分のやりたいことをやる時間を大切にしよう」のような考え方をしてもいいのです。

 現在の自分の人づきあいを、時には見直してみるのもいいでしょう。
 「重視したいつきあいをおろそかにしていないか?」「つきあい以外で大切にしたいものが十分にできていないのではないか?」などと自問してみるといいでしょう。
 人づきあいに対する考え方は、人それぞれでいいのです。
 ただし、「こういうつきあい“が”いい」と強く思い込まずに、「こういうつきあい“も”いい」と思えるようになれたらいいでしょう。

 「親友なんていなくてもいい」「そんなに親しくならなくてもいい」と考えてもいいのです。
 友達の数や親密さなどの人間関係へのこだわりを捨てる考えができるだけで、苦悩から解放される人もいるのではないでしょうか。



   

最新の日記

ホームページ