しあわせ日記
用心の幸せ
『羹に懲りて膾を吹く』
「熱い吸い物でやけどした者が、それにこりて冷たいなますを食べる時も用心深く吹いてから食べるの意。失敗にこりて必要のない用心をすること」
失敗から学んで、同じ失敗を繰り返さないように用心できるのは、人間の優れたところです。
用心することで、不幸をまぬがれ、幸せに過ごしやすくなるでしょう。
ただし、要らぬ用心をしてしまうのは、時間とエネルギーの無駄になってしまいます。
たとえば、信じていた人に裏切られたからと、人に対して疑い深くなってしまうのは、自分のためによくないでしょう。
用心するのは
いいこと 用心しすぎは
・・・
ちょっとぐらい用心深く、慎重にやれるのならまだいいでしょうが、用心し過ぎてやれなくなってしまうのも問題でしょう。
たとえば、一つの失敗のせいで、新たなことにチャレンジできなくなったり、失敗を恐れて夢や目標をもてなくなったり。
たとえば、一度の失恋の経験で、臆病になりすぎて恋愛ができなくなったり。
中には、失敗や失恋の経験をしていないのに、失敗や失恋を恐れて自分からは何もできない人もいます。
失敗を“つらい経験”だけにせずに、何かを学んで“いい経験”にして「今後に活かそう」と考えることが大事なのではないでしょうか。
失敗を恐れて行動できない時、「羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹いていないか?」と自問してみるのもいいでしょう。