読書日記

  一生懸命働いてみる

 PHP12月号の『明日への思い』は瀬戸内寂聴さん(作家)は、
 今、大学を卒業しても就職できない若者が増えているようです。
 でもね、どんな仕事でもやろうと覚悟すれば、働く場所はきっとあるはず。金融関係しか行きたくない。広告の仕事しかやりたくない。そう言って、たった一つのことに執着していないでしょうか。
 自分を求めてくれる場所で、まずは一生懸命に働いてみる。そしてどうしても合わないと思ったときに、方向転換すればいいのです。少しくらい回り道をしても、人生は長いのですから。
 「やりたいことができない」というのは、一つのやりたいことができないのでしょう。
 やりたいことは探せば他にもあるはずです。一つのやりたいことができないだけで、「やりたいことができない」「あきらめた」などと言って、やりたいことを何もしない(探そうとしない)のは、自分のためによくないのではないでしょうか。

 やりたいことを見つけるためにも、今目の前にあること・選択可能なことを全力でやってみるといいのではないでしょうか。
 一生懸命にやって、どうしても自分に合わない場合には、それから道を変えても遅くはないのではないでしょうか。

 自分の夢につながるような大きなやりたいことはすぐには見つからないかもしれませんが、小さなやりたいことなら探せば見つかるはずです。小さなやりたいことをやりながら、大きなやりたいことを探せばいいのです。
 もしかしたら、それをやっている中で自分の楽しみを見つけ、それがやりたいことになるかもしれないのです。その先に夢や目標が見つかることもあるでしょう。

 「やりたいことができない」と、ただボヤいたり嘆いたりしていても、無駄に時が経つだけで何にもならないことが多いでしょう。
 人生の道は、立ち止まったまま探すのではなく、歩きながら自分に合った道を選んでいけたらいいのではないでしょうか。



   

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