読書日記
知恵の蓄積が魅力を高める
『幸せ上手』(渡辺淳一)より、
これからの世の中を生きていくうえで「頭が良い」とは、どういうことをいうのでしょうか。
それは他人の気持ちが分かる人、そして自分の思いを相手に分かるように伝えられる人。物知り顔に批評するだけでなく、代わりの案を考え、説明できる。それが頭が良く、魅力的な人であることの条件です。
魅力的な人になるためにまず必要なことは、人間というものへの洞察力であり、表面的な知識よりも体験の豊富さ。すなわち知恵の蓄積が、その人の魅力を高めていくのです。
生きていく上で「頭が良い」とは、知恵を働かせられることなのでしょう。
いくら知識をもっていても、生活・人生に活かせなければ、あまり価値はないでしょう。
また、生きていく中では人間関係の能力が大事なのでしょう。
中でも、人の気持ちを分かろうと心がけること、自分の思いを相手(の心)に伝えようと心がけることが大切なのではないでしょうか。
それらを含む人間への洞察力が人間としての魅力にもつながるのでしょう。
どんなに知識があっても、人の気持ちがまったく分からないような人は、人間としては問題があるのでしょう。
人間関係の能力も含めて知恵を身につけるためには、自分で実際にやってみる経験が必要なのでしょう。役に立つ知識でも、使わなければ、知恵にはならないのです。
自ら経験しながら、知恵を少しずつ磨いていくこと、そういう知恵を一つ一つ身に付けていくことで、人間として成長でき、人として魅力を高めていくこともできるのではないでしょうか。