読書日記

  心豊かになれる見方を選んでいく

 『人生談義』(松下幸之助)より、
 ものごとはさまざまな見方があり、一見マイナスに見えることにもそれなりのプラスがあるというのが、世の中の常だと思います。そうであるなら、同じ物を見、同じ事態に直面してもより心豊かになれる見方を選んでいく、というのがより豊かな人生に通ずる道ではないでしょうか。
 たとえば、むずかしい事態に直面したとき、自分の成長のための好機と考えているでしょうか。いつも、厳しく叱りつける上司を、自分の師と見ているでしょうか。
 ものごとは見方・考え方によって、自分にとっての価値観が変わります。
 悪いことも見方を変えれば、何かしらプラスになることがあるのではないでしょうか。

 イヤな感じがしたときに、「いいことじゃないの?」「もしかしたらいいことかもしれない」と考えてみれば、プラスの考えられることがあるでしょう。
 たとえば、長い目で見れば「いい経験になる」、「今頑張れば大きく成長できる」「我慢すれば強くなれる」、これは「自分を育てる材料」「自分に与えられた試練」、イヤな人は「人生の師」「いい練習相手」、これを機にいいことを始めれば「いいきっかけになる」、「この気もちをバネにして頑張ろう」、・・・。
 このような考え方ができるようになるためには、「幸せになろう」「(そのために)自分を育てよう」のような人生目標をもてるといいのではないでしょうか。
 そうすれば、「すべてのことはいい経験」「我以外皆我師」などとも考えられるでしょう。

 このような心の姿勢でものごとに取り組むことで、心をラクにし、よい努力ができるのです。それがよい結果にもつながるのではないでしょうか。少なくとも自分が成長することはできるでしょう。



   

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人生談義』松下幸之助

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