読書日記

  習熟の階級説と練習の高原

 『人にやさしくなれる心理法則100』(多湖輝)より、
 一つの技術を習得するには、意欲とは無関係に、進歩が止まる“踊り場”がある。
 これを「習熟の階級説」と呼び、技術は直線的に向上するのではなく、ある段階に達すると、「練習の高原」と呼ばれる一種のスランプ状態に陥る。
 これは、どんな才能の持ち主といえども避けて通れない壁で、この“踊り場”さえ抜ければ、ふたたび進歩の道が待っている。
 何事も習得していく過程には、数々の壁があるのでしょう。
 ちょっと工夫したりコツを覚えたりすれば越えられる低いステップもあるでしょうが、なかなか越えられない高い壁にぶつかることもあるのではないでしょうか。

 幸せへの道にも、ステップや壁や落とし穴やステージある、と以前に書きました。

 進歩にはたしかに波があるように思います。壁のように思えるのも大きな波の一部なのかもしれません。
 大きい波があって、その波全体は右肩上がりなのです。すると、それは階段型に近いのではないか、ということです。わかりやすいのは、紙に波をいくつか続けて横方向に書きます。その紙を45度反時計回りに傾けると階段型に近く見えませんか?

 要は、努力を続けていれば、波はあるが右肩上がりに進歩していけるのだと思います。それがいい波と重なって現れた時に、ステップアップしたように感じられるのではないか、ということです。

 なかなか進歩が感じられない時でも、ヒントを探し・工夫しながら努力を続ければ、どんな壁もきっと乗り越えられるのではないでしょうか。



   

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人にやさしくなれる心理法則100』多湖輝

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