読書日記

  下位目標

 『人にやさしくなれる心理法則100』(多湖輝)より、
 最終的に高い目標を達成するために、その前段階で示す低い目標のことを、「下位目標」(サブ・コール)という。
 できない子どもに百点を取らせたかったら、最初は50点を目標にして、達成の喜びを味わわせる。その後、すこしずつこの「下位目標」を上げていけばいいので。
 人は最初からあまり高い目標を与えられると、負担が大きすぎて、逆に意欲をくじかれ、本来の力を発揮しにくくなってしまうのだ。
 目標があってもやる気がでないのは、目標が高すぎるのかもしれません。そんなときには、まずは達成可能な低い目標を設定するといいのでしょう。
 それなら、やればできるのです。それを達成できれば、それなりの喜びと自信を得ることができるでしょう。そうすれば、次はもう少し高い目標をもって努力できるでしょう。
 それを繰り返せばいいのです。自分の手に届く目標を一つ一つ達成していくことで、少しずつ大きな目標にチャレンジできるようになれたらいいのではないでしょうか。

 最終的な目標(夢)が高くても、その過程に中間目標を設定すれば、同様の効果が期待できるでしょう。
 中間目標を一つ一つ達成していくことで、やがて大きな最終目標にだどりつけばいいのです。

 目標は高すぎても低すぎてもよくありません。その基準は「自分にとって」です。ですから、それをいちばんうまく設定できるのも自分のはずです。
 はじめからうまく設定できなくても、やってみてうまく行かなかったら、目標を下げるか上げるかをその時々に判断すればいいのだと思います。それを繰り返すうちに、だんだんうまく目標の設定ができるようになれるのではないでしょうか。



   

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