読書日記

  心の無駄遣い

 『ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる』(鍵山秀三郎)より、
 生きていくうえで、さまざまな無駄遣いがあります。
 時間の無駄遣い。お金の無駄遣い。ものの無駄遣い。
 これらの無駄遣いには、大概の人が敏感に気づき、問題にします。ところが、「心の無駄遣い」にはほとんどの人が無関心。

 「心の無駄遣い」の最たるものは、よからぬことばかり考える、安易なことばかりを考えることです。
 この「心の無駄遣い」に気づき、自分自身の幸せのため、そして、世の中をよくするために心を遣うよう切り替えていくことです。
 いろんな「心の無駄遣い」がありそうです。
 たとえば、小さいことでくよくよするまだ先のことでくよくよする過ぎたことでくよくよする人にイライラする後悔してしまう考えてもしかたがないことを考える無意味に悩む、・・・。

 「心の無駄遣い」に気づくためには、「なんになる?」と自問できるといいでしょう。「この事を考えることでなんになる?」「人のせいにしてなんになる?」「過去を嘆いてなんになる?」などと。
 その答えが「なんにもならない」のなら、考えるだけ無駄です。それに実は「なんにもならない」のではなく、「イヤな気もちになる」や「今を愉しめなくなる」のです。

 自分の「心の無駄遣い」に気づいたら、「こんなことのためにくよくよするのはもったいない」「こんな人のためにイライラするのは損だ」「きのうのことでくよくよしているヒマはない」などと考えられるといいでしょう。
 さらに、「こんなことを考えるより、○○について考えよう」「○○をしよう」などと切り替えられると、なおいいでしょう。

 「心の無駄遣い」は、「時間の無駄遣い」でも「エネルギーの無駄遣い」でもあります。もっと言えば、「人生の無駄使い」です。
 「心の無駄遣い」を少しでも減らし、その分の時間とエネルギーを自分が幸せになるために遣えるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる』鍵山秀三郎

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