読書日記
見切り千両
『17人の座右の銘』より、
内館牧子さん(脚本家)は、
上手に「見切る」ことは千両に値するという意味です。
仕事でも境遇でも、もちろん恋愛でも、すべてに当てはまりますよね。
いつまでも「現状維持」にしがみついて愚痴ばかりでは、すぐ人生終っちゃいますよ。そのためには「見切る」ことがとても大事よね。「私のやりたいことはこれじゃない」と気付いたら、サッサと見切って次に進む。それが次の新しい「何か」を呼んで来るきっかれになるのではないかと思います。
一つのことを継続することは大事ですが、見切りをつけたほうがいいこともあります。
仕事でも、恋愛や結婚でも、人づきあいでも、夢や目標でも、金融資産でも、・・・。
悪い状況が続き、改善の見通しがないこと。不満がたまる一方で、いいことが期待できないこと、などです。
見切って他のものに向かえば、うまくいく可能性があります。自分に合ったものに出合えるかもしれません。
将来性のないことにいつまでもしがみついているよりも、早く見切って次のことに自分の時間とエネルギーを使ったほうがいいのではないでしょうか。
「見切る」ためには、痛みや損失やリスクが伴う場合があります。だから、なかなか見切ることができない人が多いのだと思います。また、あきらめずに努力すればうまくいく可能性もあるかもしれません。今までの努力が無駄になる、と考えるとつらいでしょう。
それでも、再出発するためには痛みや損失を覚悟して「見切る」決断をしたほうがいい場合があるのです。
一人の人間の時間とエネルギーには限りがあります。
何かをあきらめることで選択できる幸せもあるのです。
幸せになるためには、現実を受け入れた上で、現実的な望みをもって努力することが大事なのだと思います。