読書日記

  過ちは潔く認める

 『わが息子よ、君はどう生きるか』(チェスターフィールド)より、
 もし不幸にして過ちを犯してしまった時は、嘘をついてそれを隠そうとするより、正直に認めてしまった方が潔い。そしてそうすることが、償いをする唯一の方法であり、許しを請う唯一の方法でもあるのだ。

 過ちや不都合を隠そうとして言い逃れをしたり、はぐらかしたり、ごまかしたりする行為は、見ていてあまり感じの良いものではない。
 誰でも過ちやミスや失敗を犯してしまうことはあります。
 そういう時、嘘をついたり、言い訳をしたり、責任転嫁をしたりするのは、自分のためによくないでしょう。
 そういう態度は見苦しいし、人から軽蔑されるのではないでしょうか。
 本人は、恥ずかしい思いをしたくない一心かもしれませんが、実際には恥の上塗りになりかねません。

 むしろ、そういう時に、正直に過ちを認め、誠実に謝罪や償いを行う潔い態度に、人は好印象をもち、評価を高めるのではないでしょうか。
 潔い姿勢を見せることが、相手に許してもらう一番の方法だと思います。

 過ちや悪事は「バレなければいい」という考えは自分のためにやめたほうがいいと思います。
 バレた時の損失は大きいのです。
 もしバレなかった場合、今後も同様のことを繰り返すようになり、いつかはバレてしまうはずです。
 それに過ちを犯した自分、ごまかした自分を、自分は知っているのです。
 「そんな自分にはなりたくない」と考えられれば、潔い対応もできるのではないでしょうか。



   

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わが息子よ、君はどう生きるか』チェスターフィールド

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