読書日記

  自分を多面的にとらえる

 PHP9月号の特集は『心のやわらかい人、強い人 プラスもマイナスも楽しめる生き方』。
 榎本博明さん(心理学者)は、
 何かでつまずくとすぐに「自分はダメだ」と自分を全否定してしまう人がいる。
 自分というのはそんな一面的なものではない。

 自分を多面的にとらえず単純にとらえている人は挫折に弱いが、自分を多面的にとらえている人は挫折に強い。
 「自分はダメだ」と自分を全否定してしまうのはやめたほうがいいでしょう。
 「自分はダメだ」と思っていると、努力をやめてしまう、逃げてしまう、放棄してしまう、あきらめてしまうというようなことが増えるでしょう。状況によってはこのような対処が必要な場合もあるでしょうが、すべてのことにそうなってしまうのは自分のためによくありません。自分を悪く考えすぎるとそうなりがちです。

 一つの失敗や欠点がすべてではないのです。一つのことで「ダメ」と決めつけてはいけないのです。
 そこで、つい自分について悪く考えてしまった時には、「ここは××だけど、自分には○○の所がある」のように、いい所も考えるようにするといいでしょう。
 自分にはいい所もあるはずです。たとえば、真面目な所、やさしい所、大らかな所、感受性が豊かな所など、何でもいいのです。

 「自分はダメだ」と思い込み、「どうせ自分は××だから」「自分には何もできっこない」などと考えてしまうから挫折してしまうのでしょう。
 「できないこともあるができることもある」はずです。「今はできなくても、努力すればできるようになれる」こともあるはずです。

 今の自分を悪く考えすぎないようにして、時間をかけて自分を育てていくという姿勢が大事だと思います。
 「自分を育てていけば、少しずつ幸せになっていける」と信じて生きられるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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