読書日記

  非生産的なことに使わない

 PHP8月号の特集は『時間に流される人、大切にできる人』。
 海原純子さん(心療内科医・白鴎大学教授)は、
 私が大切に考えていることに、「限られた時間だからこそ、非生産的なことがらにそれを使わない」ということがある。

 非生産的、というとすぐに何もしない時間あるいはぐずぐずした時間、ぼんやりした時間と考える方がいるが、そうではない。そうした表面的な生産的という視点をしばし忘れてほしい。ぼんやりというのも大切なことがあるからだ。

 私のいう「非生産的」というのは、「嫉妬」「後悔」「過剰な先読み思考」などの感情である。
 こうした感情にとらわれていると、いくら時間があっても足りることはない。
 「時間の使い方」として、「こういうことに時間を使いたい」とともに、「こういうことには時間を使いたくない」というのもあるのではないでしょうか。
 その一つが「嫉妬」「後悔」「過剰な心配」などの悪感情にとらわれてしまう時間なのでしょう。

 人は悪感情が強くなると、どうしてもその原因について考えてしまい、悪い考えをしがちになり、つい考え続けてしまいます。それだけイヤな気もちで過ごす時間が長くなってしまい、その分幸せに過ごせる時間が減ってしまいます。
 ただ考えるだけで、自分のその後の言動に何も活かされない場合、「非生産的」と言えるでしょう。

 何もしない時間やぼんやりした時間などのほうが自分(の心身)の健康のためにはいいのでしょう。
 ぼんやりと何もしない時間やボーッとする時間は、ある意味「ぜいたくな時間」と考えられる人もいると思います。

 悪感情にとらわれないためには、幸せになる考え方を心がけできるだけ問題化しない考えない)ようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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