読書日記

  努力は人生の最大最善なる尊いもの

 『努力論』(幸田露伴)より、
 俊秀なる人の如きも偶然に発した天賦の才能の所有者といわんよりは、俊秀なる器質の遺伝、即ち不断の努力の堆積の相続者、もしくは煥発者という方が適当である。

 努力は人生の最大最善なる尊いもので、英雄聖賢はその不断に努めた堆積の結果だというのだから、いよいよ英雄聖賢の光輝を揚ぐる所以だと思う。
 大きいことを成し遂げた人も、優れた能力をもっている人も、天才と言われるような人も、ほとんどは努力の積み重ねが大きいのでしょう。

 『人生には、難しそうに思えることがたくさんある。
  だが、その大半は簡単なことの積み重ねでできる』 本多時生

 『天才とは、ただ、努力の継続をできる人のことをいう』 エルバート・ハバード

 能力は、自分なりに工夫しながら努力を続けることで磨いていけるのだと思います。
 もしくは、よい指導とともによい努力の方法を人から継承されることもあるでしょう。

 結果だけを見るのではなく、その過程にある(はずの)努力(の積み重ね)を考えれば、偉業や偉人の素晴らしさがよりわかるのではないでしょうか。
 (たとえば、「プロジェクトX」や「プロフェッショナル 仕事の流儀」(ともに、NHK)などを観て感動するように)

 いずれにしても、「努力なくして得るものなし」。また、「継続は力なり」です。
 人生を豊かに、幸せにするためには、何よりも「努力」が大事なのでしょう。
 幸せになりたければ、努力の習慣をつくることができればいいのではないでしょうか。



   

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努力論』幸田露伴

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