読書日記

  厄介な人に敬意を払う

 『困らせてくれてありがとう』(マーク・I・ローゼン)より、
 厄介な人に敬意を払えば、トラブルがエスカレートするのを防ぐことができる。丁重に扱われて悪い気がする人はいない。

 敬意を払うことは、厄介な人のすべてを認めることとはちがう。相手の行為を大目に見るとか、好きでもない人を好きなふりをすることでもない。
 また相手を尊重することは、あなた自身を軽視することでもない。
 同じ人間として、厄介な人もあなたと同じように、ていねいに敬意をもって扱われるべきだというだけだ。
 どんな人でも、敬意をもって丁重に扱われれば、そんなにひどい応対はしにくいのでしょう。

 厄介な人だからと、厄介者扱いすると、相手の悪い所を引き出しやすい。
 厄介な人でも、丁重に扱うことで、相手のいい所を引き出しやすい。
 このようなことがあるのではないでしょうか。

 厄介な人に敬意を払うためには、相手を尊重する心をもつことが大事でしょう。
 それは、相手が優れているとか、相手の悪い行為が正しいとか、相手のことを好きとか、認めることではありません。
 相手には欠点があり、悪いことをすることがあり、イヤな所があることは受け入れた上で、相手には長所もあり、いいことをすることもあり、いい所もある(はず)と考え、自分と同じ一人の人間として(この世に存在し、生きていることを)尊重できたらいいのではないでしょうか。

 相手を尊重すること・敬意を払うことは、けっして自分を低めることではなく、謙虚になることであり、それは人間としての成長でもあると思います。

 自分が人を尊重できるようになれば、人間関係のトラブルが減り、自分のまわりの厄介な人も減るのかもしれません。



   

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