読書日記

  さよならする

 『困らせてくれてありがとう』(マーク・I・ローゼン)より、
 厄介な人に対処するための選択肢3 「さよならする」。
 さよならすることで、人間関係の大半は解決する。

 大切なのは、立ち去るのと残るのとどちらが簡単かということだ。立ち去ることが、失うものと得るもののどちらが多いか、だ。

 ――腰を据えてがんばるか、さっさと逃げだすかは、もっとも難しい選択のひとつである。
 どちらの選択も間違いではない。どちらからも得られるものはあるからだ。どちらの選択もあなたの人間的成長を助け、つぎに同じような問題にぶつかったときに、かならず役立つ経験を与えてくれるだろう。
 厄介な人とのつきあいをやめれば、その相手との関係で悩むことはなくなるでしょう。
 相手と会わない・接しないようにする、相手からの誘いをことわる、絶交する、グループから抜ける、所属(会社/学校)をやめる、・・・。
 このようなことができればいいのでしょうが。

 相手によってはつきあいをやめることが難しい場合もあるでしょう。
 また、そのことによって失うもの・犠牲が大きい場合もあります。
 一方、つきあいをやめることで得られるのは、心の平穏(もう悩まなくていいこと)でしょうか。もし、つきあいを続けると心身の健康を害したり生活に大きな支障がでるようなら、自分を守ることが大事です。
 このようなことを考慮した上で、どちらかを選択するのは極めて難しいこともあるでしょう。

 「つきあいをやめるのも不可能、つきあいを続けるのも不可能」と思ってしまうと、いつまでたっても決断できずに悩み苦しみ続けることになってしまいます。
 ある程度考えたら、「これ以上悩んでもムダ」と考え、決断するように心がけたほうがいいでしょう。(「別れようか? どうしようか?」参考)

 「どちらを選んでも間違いではない」「○○もよし、□□もよし(どちらでもいい)」と考えられると、少しはラクに決断できるでしょう。
 「どちらを選んでもいい経験になる」「(厄介な相手は)いい練習相手」「すべてのことはいい経験」などと考えられると、なおよさそうです。

 「さよならする」というのも一つの選択肢として考えられたほうがいいのではないでしょうか。



   

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