読書日記

  最悪と比べたら

 『不思議なくらい心が強くなるヒント』(ルイス・ターターリャ)より、
 “最悪のシナリオ”と現状を比べてみるのも、感情を落ち着かせるいい方法だ。
 私たちにとって最悪なのは、「死ぬ」ことだ。現状が死んでしまうようなレベルのものなのか、よく考えてみてほしい。
 もしそうでないのなら、些細なことだと思えばいい。「死ぬのに比べたら、つまらないこと」と思えば、たいていの怒りは消えてくれる。
 現在が悪い状況だとしても、最悪の状況からすれば、「まだマシ」と考えられるのでしょう。
 最悪を「死ぬ」ことと考えれば、「(このままでも)死ぬわけではない」「何も(今できる事・まわりの人・物が)ないわけではない」「生きていればこれから得られるもの(できる事・出会える人)もある」などと考えられるといいのでしょう。
 また、死んでしまえば価値がなくなってしまうものがほとんどです。「死」を想えば、今苦しんでいることも「些細なこと」「つまらないこと」と思えるのではないでしょうか。

生きてるだけで丸儲け

 同様に、自分の過去の不幸を想い出して、「あの時に比べれば、今はまだマシ」と思えることもあるでしょう。
 また、自分より恵まれていない人を想えば、「自分はまだマシ」と思えることもあるでしょう。

 失敗や挫折を怖れて決断できない時にも、失敗しても「死ぬわけではない」「飢え死にすることはない」「一からやりなおせばいい」などと考えることで、チャレンジできることもあるでしょう。

 悪い状況をただ嘆いたりイヤがったり怖れたりしているのではなく、最悪の状況を考えてみることで少しでも心を落ち着かせ、自分ができることを前向きに考え・行動していけるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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不思議なくらい心が強くなるヒント』ルイス・ターターリャ

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