読書日記

  感謝は期待しない

 『やさしさの法則』(ギャビン・ウィトセット)より、
 多くの人は思いがけない親切にどう反応したらいいかわかりません。それに何か隠れた理由があって感謝しない人もいます。
 驚きの笑顔や心からの「ありがとう」をもらえたら、もちろんうれしいですけれど。

 親切にしようと決めたのは相手ではなく、自分であることを忘れないように。
 そして、自分の善意が表に出せた満足を味わうのは自分なのです。
 人から親切にされても素直に感謝できない人も、感謝を表せない人もいます。
 また、事によって、相手によって、時によって、状況によっては、誰でも感謝できないときがあるのではないでしょうか。

 いずれにしても、「相手の問題」でしょう。
 「相手の問題」のために、自分がそんなにイヤな思いをするのはもしくはもったいないのではないでしょうか。

 相手がどう感じ、何を思い、どうするかは「相手の問題」であり、自分にとって大事なのは、自分が何を思い(親切にしよう/やさしくしよう/人を幸せにしよう)、何をして、どう感じるかでしょう。
 せっかく人のためにいいことをしたのなら、イヤな気もちにならずに、むしろそういう行為を勇気を出してやった自分に好感をもっていいと思います。
 それ以前に、相手のためを考える際に“やさしい気もち”になれるだけでも幸せなことだと思います。

 自分がしたことで、相手が喜ぶ姿を見たり感謝の言葉を受けたり何かお返しをしてもらえたりするのは、とてもうれしいことであり幸せなことです。
 それを期待する気もちが心の中にあることは否定できないでしょう。期待してもいいけど、感謝を期待しすぎて不幸な気もちになるのは、自分のためによくないと思います。
 「こういうこともある」「こんな人もいる」「こんな人のためにイヤな気もちになるのは損だ/もったいない」「相手の問題」などと考えることができるといいのではないでしょうか。

 人のために何かをすることでイヤな気もちになるのではなく、人を幸せにする幸せを感じられるようになれたら、と思います。



   

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